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「姉ちゃん!?」



「·····あれ、弟じゃーん。


めちゃいいとこに来たね」




やっとの事で北館に着き、「方向音痴」や「独り言多い」やの文句を言われながら北館マップを見ていると
かけられた声。




振り向いた先に居たのは弟。
·····そういや、ここの大学生だったわ。



ちょうどいいや。




「勇太ぁ、音楽室ってどこ?」




「え?
姉ちゃんがここに来た理由って仕事なの?やっぱり」




「やっぱりって?」




そう聞くと勇太は何故かキョロキョロと辺りを見渡し、



「ここじゃなんだからさ、カフェスペースがあるんだ。そこで話すよ」




そう言って歩き出した。




「なんやAさんの弟、お姉さんと違ってしっかりしてるやん」



インカムから聞こえた紫耀の声は無視。

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作者名:鏡華 | 作成日時:2020年4月30日 19時

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