【ハイキュー】嘘でもいいよ【岩泉一】

嘘…11 ページ11

辿り着いた場所は








学校の屋上だった









ここは









確か














貴方「理恵が飛び降りたとこ」









忘れない









忘れられない









この場所は









いるだけで私に









あの日の苦しみを思い出させた









・









・









・









・









・









『A…さよなら…』









『待って…待ってよ…理恵ッ！』









『おい！A！危ないぞッ』









『岩ちゃん、離してッ！離してよッ…理恵ッ！』









・









・









・









・









・









理恵









貴方の身に









何があったの？










貴方はなんで









私に相談してくれなかったの？









わかんないよ









貴方「わかんないよッ…」









曇り空から雨雲に変わって









空から雫が落ちてきた









その雫はだんだん量を増して









私の体に強く当たって









すぐに体は濡れていって









体は冷えていった









でも、これでよかったかもしれない









私の泣き叫ぶ声も









貴方「…ッ…やだッ怖いよッ…」









目から溢れてくる涙も








貴方「…ッ…うぁ…ッ」









全部、雨とともに









かき消されていくんだから









貴方「おかしいよッ…何もかも…わかんないんだよッ…みんなのことッ」









理恵のことも









『全部、Aのせいだよッ』









徹のことも









『Aのことが、好きなんだよ』









岩ちゃんのことも









『やっぱり、お前も及川目当ての他の女と一緒だったんだな』









わからないんだよ





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