僕らの世界 (ページ9)

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交点・3 ページ9

何でショージは私ー青葉真帆ーがいじめられていたことを知ってるの？？
「サッカーの友達から聞いたよ、青葉がいじめで転校したこと」
「…は？」
「え、そうだろ？」
「そうだけど…何でその話を？」
「いや、別に知ったからどうって訳じゃないけど、心配でさ」
「…はぁ」
「ということで話聞かせてよ、そこのファミレスで」
「別にいいけど…」
「東海林めし奢ってくれる？」と進藤くん。
「…わかった、誘ったの俺だしな」
「ヨッシャ！」

「…で、まあ親が企業の社長ってわかった途端にいじめが始まったと」
「そうだったのか…」
ファミレスのテーブルを囲み、私が受けていたいじめについて議論していた。進藤くんはオムライスやらハンバーグやらを黙々と食べている。…しかしすごいスピード…
「進藤くんって、たくさん食べるんだね…」
「おう、東海林の奢りだからな。あと海斗でいいよ」
「はぁ…」
ショージ、君の財布の危機だ…
「大丈夫、金足りなかったら海斗から借りるし」
「あくまで『借りる』んだ…ショージ、律儀だな」と凉馬。
「てか、本題戻ろーぜ。真帆はこんなこと掘り返していいのか？」
「うん、別にいい。今さらあれこれ言ってもしょうがないし」
「お前、ホントにドライだな…」
「まあそこまで傷ついてない、転校もいじめが発覚してから親がパニクって勢いで転校したから」
「え、発覚ってもしかして誰にも言ってなかったとか？」
「そゆこと」
「キャンプの時はいじめの話なんて聞かなかったしな」
「いじめっ子がいたから」
「え、そうだったのか…」
「そうそう」
「…言ってくれれば、俺からも何かしたのに」
「だから、今さらあれこれ言ってもしょうがないよ、そういう運命ってことで」
「…もうこの話終わりでいい？真帆と話すと全然話進まない」
…勝手に打ち切られた。
「そりゃすんまへんな」
「でさ、もう1つ話があるんだけど」
「何何？」
「それはね…
の前に、海斗いつまで食う気だ」
「早く話進めてよ」
「ハイハイ、サーセン」