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交点・2 ページ8

「青葉、ちょっといい?」
火曜日の放課後、2人きりの図書室。凉馬は本を読む私ー青葉真帆ーに話しかけてきた。
「いいよ?何?」
「今週の日曜日、空いてる?」それは予想外の質問だった。
「…え、うん、どうかしたの?」
「青葉に会いたいって言ってる奴がいる」
「え、誰?」
「今は言えない。本人に会うまで秘密にしろって言われてるから」
「えー、何それ」
「とにかく、日曜日の午後2時に柿沼駅東口集合」
「わかった」

そして今日。日曜日。私は5分前に到着。所で何で柿沼駅?学校の最寄り駅ってことに何か意味はあるのかな?
「あ、青葉、もう来てたんだ」考え事をしていると、凉馬が声をかけてきた。
「うん。で、会いたい人ってのは?」
「多分そのへんに…あ、いたいた」
こっちだぞ、と凉馬が手を振り、やってきたのは2人の男子。
「紹介するよ。青葉に会いたがってた東海林隼、こっちは僕の幼馴染みの進藤海斗」
…東海林??どこかで会ったような…
「えっと、東海林くんって、どこかで会ったような…」
「おう、会った。6年の時」
「…ジュニアキャンプ?」
「そう」頷く東海林くん。
「サッカーやってるって言ってた?」
「言った。今も続けてる」
「木の枝で腕ひっかいた?」
「ああ、そんなことあったな」どうやら私が思った東海林隼と目の前にいる東海林隼は同一人物のよう。
「あの、東海林隼?」
「YES!」
「…え?!えぇー?!」
「今さらそのリアクションしても遅ーよ」
「確信持てなかったんだもん」
「何だそれ」
「で、何で突然私に会おうと思ったの?」
「おい、ナチュラルに流すなよ…
話聞きたかったんだよ、話」
「話って何の?」
「お前の、過去」
「は?」
「だ・か・ら、お前の過去!」
「…どゆこと?」
「お前小学生の時いじめられてたんだろ?」
…何でそんなこと東海林が知ってるの??

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設定タグ:学園 , 友情 , 青春   
作品ジャンル:純文学, オリジナル作品
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作者名:BLUE LEMON 綺 | 作成日時:2020年9月4日 20時

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