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踏み出すなら今だ ページ5

進藤海斗に話しかけるなら、今。俺ー東海林隼ーは、踏ん切りがついた。

9月の第2月曜日。きっかけは冗談半分でやった心理テスト。クラスの女子がいきなり質問をしてきたのだ。
あなたの前に宝箱がある。中身は次のうちどれ?
1.王冠 2.金貨 3.宝石 4.何もない
俺は金貨を選んだ。これは自分のコンプレックスが分かるという心理テストだった。俺の結果は「本当に振り向いてほしい人に振り向いてもらえない」。完璧そうな奴にもコンプレックスはあるのか、という理由でこの心理テストを俺にやらせようと思ったらしい。
俺は思った。振り向いてほしい人、それは進藤海斗だ。心理テストの本の「アドバイス」という欄には、「思いきって自分から話しかけてみよう」と書かれている。こういうのは遊びでやるものだけど、今回ばかりはガチにならずはにいられなかった。海斗に話しかけてみよう。
何故いきなり俺と関わろうとしなくなったのか。学校に来なくなった時、何があったのか。
今までずっと分からなかったこと、聞きたかったこと、全部解決させよう。チャンスは今日の放課後。もう迷わない、俺はやるぞ!待ってろよ海斗!



東海林がやった心理テストは架空のものですが、後日アップしようと思います。

ゆきどけ→←今じゃないけど、いつか言うから



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作品ジャンル:純文学, オリジナル作品
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作者名:BLUE LEMON 綺 | 作成日時:2020年9月4日 20時

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