革命のP波 ページ17
「青葉、行くぞ」
「オッケー」
僕ー伊達凉馬ーと青葉は、職員室へ向かう。星が丘中の文化祭に渚学園の文化部を参加させるべく、交渉に行くのだ。今頃星が丘では、ショージたちが交渉してくれているはずだ。
「参加とか、できるのかな…」
青葉は足元を見ながらつぶやいた。
「…わかんない」
そっか、と小さな返事が返ってくる。
「けど、多分できるよ…根拠はないけどさ」
「…だといいね」
「失礼します、島田先生はいらっしゃいますか」
島田先生は、「はいはい」と返事をして僕らを招き入れた。ちなみに島田先生は30代半ばの音楽の先生で、渚学園で最も盛んな文化部である吹奏楽部の顧問だ。吹奏楽部さえ味方につけることができたらこっちのものだ。
「文芸同好会の2人か、どうしたの?」
「星が丘中の文化祭が11月にあるのですが、渚学園吹奏楽部に参加してほしいという連絡がありまして」
「へー、星が丘か…僕、実は星が丘出身なんだよね。まあ11月なら本番もしばらくないし、ちょっと部員と話し合ってみるよ」
「ありがとうございます!」
「もしかして依頼をくれたのは東海林くん?」
意外な質問に、えっ、という声を出してしまった。
「はい、そうです」
「やっぱり。東海林くんが言ったなら頑張ってみようかな。わざわざありがとう」
「こちらこそ、ありがとうございます!」
後日、パソコンにてショージに連絡した。
「ショージ、吹奏楽部が出演決定!」
「マジ?!ありがと!」
「それから、美術部と園芸部も出てくれるって」
「おぉー、すげぇ!『革命のP波』って感じだな」
「革命のP波??どういうことも」
「S波ー大きな革命がもうすぐ起こるってこと」
「なるほどね。そういえば、ショージ、質問があるんだけど」
「何?」
「島田先生って知ってる?」
「島田先生?音楽の?」
「そうそう!島田先生、ショージのこと知ってたけど何で?」
「ああ、それは」
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作者名:BLUE LEMON 綺 | 作成日時:2020年9月4日 20時