旅に出ようぜ 凉馬編 ページ18
ショージから『ちょっと旅しない?』というメールが来てからすぐ、僕ー伊達凉馬ーは旅の準備を始めた。
着ていく服を決めたり、財布の中身を確認したり、交通系カードにお金を入れに行ったりした。
それから、家族に「土曜日、1日出掛けてくる」と伝えた。僕は、今まで友達とどこかへ行くことがあまりなかったので、珍しがられた。
自分の部屋に戻って、旅のお供として何を持っていくか考えた。
音楽、
本、
それとも参考書?
いやいや、せっかくの旅なんだ。勉強のことは忘れてしまおう。部屋の中を見回して、いいものがないか探した。僕の部屋は本が多くて、目に入るもののほとんどが本だ。やっぱり本にしようかな、と考えていたら、ふと思いついた。
カメラ。
13歳の誕生日に買ってもらったデジカメ。最近はしばらく使っていなかった。机から出して眺めてみる。半年くらい前で止まっていたこのカメラに、新しい思い出が増える。そう思うと、ちょっとワクワクする。
旅。
友達と行く、初めての旅。
どこに行くんだろう。
楽しみでニヤニヤニマニマしてしまって、夜、寝るのが遅くなってしまった。
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作者名:BLUE LEMON 綺 | 作成日時:2021年2月2日 21時