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影武者たち ページ14

「成功したみたいよ、裏サイト撲滅」
菜々はメガネを上げ直しながら言った。
「さすがだな、一斉投下作戦を思いつくとは」
恭輔もその功績を称える。
「PC集めておいて正解だった」
純は、集めた4台の古いノートパソコンを顎でしゃくって言った。
「中等部でも、俺たちみたいなのが出てきてるらしいしな、ちょっと様子見てこーぜ」
「しかも、渚学園と星が丘両方にいるってのが気になる」
「私が入手した情報によると、『BLUE LEMON』っていう組織らしいよ。目標は文化部の活性化と部室棟を守ること、だって」
「へー…2年前の俺らを見てるみたいだな」
恭輔は興味津々だ。
「でも、私たちよりすごいことになるんじゃないかな、多分だけど」
「いやいや、菜々ちゃんの多分は俺らで言う絶対だから。それ、実現すると思うよ」
「だといいな、俺らの後釜候補になるだろうし」
純が頷く。
「俺ら、もうすぐ先輩になるんだよな、そういえば」
「どうなるかな、来年度…」
3人は天を仰ぎ、ため息をついた。

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作者名:BLUE LEMON 綺 | 作成日時:2021年2月2日 21時

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