肩はこる ページ43
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息苦しい医院長室を出て、私は征司郎と医局へ戻ることにした。
猫ちゃんは何やら仕事が残ってるらしいから現場に戻ってっちゃったけど。
「あーーめっちゃ肩こる。なにあの空気」
渡「面白がってたくせに文句言ってんじゃねぇよ」
「うっさいなぁ。面白くたって肩はこるの！」
くだらない言い合いをしながら廊下を歩いているとパタパタと後方から可愛い足音。
誰かがこっちに近づいてきてる。
「渡海先生！北見先生！」
後ろから私たちを呼び止めたのは美和ちゃん。
止まって話を聞こうと思ったのに征司郎はスタスタ歩いてっちゃうから仕方なく隣を歩きながら顔を少し美和ちゃんの方へ向ける。
花「あの…ありがとうございました」
征司郎は無言のまま。
返事くらい返せばいいのに。
仕方なく私が「気にしないで」って美和ちゃんに声をかける。
花「渡海先生は、東城大に戻って来てくださるんですね」
渡「まだやるべき事があるからな」
そうだね…。
まだやるべき事が沢山あるや。
ペタペタ足音を立てて医局へ遠慮なく入っていく征司郎の後に続くと、中にいた全員の視線が一気にこちらへ向く。
ギョッとしてる人たちのなかで、唯一ファイルを棚に仕舞っていた青年だけが期待の込もった眼差しで征司郎を見つめた。
世「渡海先生！戻られたんですか？」
嬉しそうに左右に振れる尻尾が見えるのは見えるのは私だけだろうか。
疲れてんのかな。
渡「あぁ。…ってことは、世良」
征司郎が投げた視線の先。
そこにあるのは無人のデスクの上に積み上げられてるダンボールの山。
世「……ま、まじか…」
項垂れる世良くんとキョトンとする美和ちゃんを残してさっさと征司郎は仮眠室へ消えた。
「あー…世良くん、私も手伝うよ」
ちょっと世良くんが不憫に思えてきたな…。
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読者の皆様、更新が大変遅くなりまして申し訳ございません。
漸くドラマの7話の分が終了です…長かった…。
中途半端で終わらせたくはないので、本当に地道にですがドラマの最終回辺りまで持っていくつもりです。
なのでまだ読んでくださっている方がいらっしゃれば、気長にお付き合い頂けますと幸いです。
これからも宜しくお願いします。
霜月
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霜月(プロフ) - ゆんすずさん» コメントありがとうございます！応援して頂けて非常に嬉しく思います。これからも頑張りますので、宜しくお願いします！ (2018年12月17日 23時) (
レス) id: 7faa8b6556 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんすず(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております！！更新大変ですが頑張ってください！！応援しています！ (2018年12月15日 1時) (レス) id: 67b7d75cd8 (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - snake20xjapan04さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！頑張って更新しますのでこれからも宜しくお願い致します。 (2018年10月10日 20時) (レス) id: 7faa8b6556 (このIDを非表示/違反報告)
snake20xjapan04(プロフ) - めっちゃ面白い！です。これからも楽しみにしてます。 (2018年9月26日 17時) (レス) id: b0aeedf16f (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - 白兎さん» ご報告ありがとうございます。私もその作品を拝見したのですがあまりに似ていて驚きました。でも、どう対処するかまだ検討中なので…。暫くは様子を見ようかと思っております。 (2018年8月10日 0時) (レス) id: 7faa8b6556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月 | 作成日時：2018年7月13日 23時
