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何だったの ページ38

「何でって言われても…」


渡『いいから答えろよ』


 「当直だから…だけど…」




突然不機嫌になった征司郎にちょっとビックリしつつも、答える。

実際当直だから二人と一緒にいるのであって他に答えようがないんだけど。




渡『そーか』




これまた急に、興味なさ気な感じになった。
さっきから何なんだ。
意味わからぬ。
まじ解せぬ。




渡『じゃ、お休み』


 「えっ!?何か用があったんじゃないの?」


渡『別に。お前が寂しがってないか確認しただけ』


 「いや、だから大丈夫だってば」




からかっているのか、心配しているのか。
99%の確率で前者だろうけど。

てゆーか、寂しがってないか確認って何?
私はうさぎか何かですか?
寂しかったら死ぬんですか。

心の中でそうツッコミを入れつつも。
何だかんだと言って、電話をしてくれたのはちょっと嬉しかったから。
今日は少しだけ素直になってあげよう。




 「征司郎」


渡『ん?』


 「寂しくはないけど、電話はありがと」


渡『ん。じゃあ、お休み』


 「お休み」




通話終了のマークをタップする。

通話を終えてスマホをテーブルに置くと、丸まって眠っていたせいで凝った身体を今更ながら伸ばす。




世「結局、何の用だったんですか?」


 「特に用は無いって。私をからかう為に電話してきたみたい」




全く持って迷惑な話だが。




高「今までずっと疑問だったんだが…。アメリカで君がよく電話をしていた相手はもしかして渡海先生か?」


 「うん。そーだよ」




そうしたら世良くんはまたびっくりした顔でこっちを見てる。




世「渡海先生、そんなにマメに電話とかするんですね…驚きました」


 「普段の様子見てるとちょっと想像つかないでしょ。でもね、掛けたら絶対出てくれるの」




優しいでしょ?って聞いたら頷いてくれた。

みんなは知らないだろうけど、征司郎はとっても優しい。
ただ、不器用なだけ。




高「それにしても、君と渡海先生は随分と仲がいいんだな」


 「幼馴染だからね」


世「でも、只の幼馴染の距離感って感じじゃないような…」


 「そうかな?普通の幼馴染だと思うよ」




本当に、普通の何処にでもいる幼馴染。


でも、1つだけ他と違うところを上げるのなら。

私と彼が抱えるそれぞれの過去によって、互いの繋がりが少しばかり強いと言うところだろうか。

朝ご飯→←寂しくなんかない



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霜月(プロフ) - 重岡ゆう毅さん» ご指摘頂けて本当に助かりました。ありがとうございます!そう言って頂けると本当に嬉しいです♪更新頑張りますね! (2018年6月30日 23時) (レス) id: 830a43c59f (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - 霜月さん» いえいえ、わざわざありがとうございます!このお話とても好きなので、これからも頑張ってください! (2018年6月30日 14時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - 重岡ゆう毅さん» 誤字のご指摘ありがとうございます!修正致しました。 (2018年6月30日 13時) (レス) id: 830a43c59f (このIDを非表示/違反報告)
重岡ゆう毅(プロフ) - 「掛かっきた電話」ではなく、「掛かってきた電話」ではないでしょうか(・・?) (2018年6月30日 8時) (レス) id: 18e1e6c35b (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - たぷたぷさん» コメントありがとうございます。佐伯教授、素敵ですよね♪機会が作れたら書きますね!これからも宜しくお願い致します。 (2018年6月28日 23時) (レス) id: 830a43c59f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜月 | 作成日時:2018年6月9日 2時

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