僕らの世界4 (ページ30)

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緊急会議ページ30

「マズいな…潜入されるとは思ってなかったし」
純はいつもに増して深刻そうな顔で言った。
「色々バレちゃったよね、多分」
花笑も、いつもの笑顔が消えている。
「しかし、進藤くんは天才的なスパイだな」
恭輔だけは、いつも通り楽天的だ。
「生徒会室の場所、花笑のこと、もしかしたら俺らの過去のこととか、純が尾行してることもバレたかもな」
「要するに、どっちも会長が危ない、と」
副会長である貴大と菜々は、さらに追い討ちをかける。
「どうする？今後は」
「私、実はキャラ作ってましたー、なんて言えないし…」
「俺も、もしかしたら追跡してたのバレてるかもしれないしな…下手なマネはできない」
「これからどうしようか…」
生徒会室は、意気消沈とする。

「じゃあ、もういっそ暴露しちゃう？」

お気楽な恭輔が言った。冗談か本気か誰も分からず、その言葉は空気に揉まれて消えていった。