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嬉しい報告 ページ12

まだかなー、まだかなー…

こうして待ち続け、もうすぐ2時間。俺ー東海林隼ーは生徒会室でただ1人、チーム頑固者からの連絡を待っている。海斗はいつものように不在、神河さんは「ちょっとそこまで」と言って1時間半くらい帰ってこない。
空しい…超うまいパンでも焼いてやろうかな…
と思っていたら、勢いよくドアが開いた。
「ただいまー」
「ただいま戻りました」
「お待たせー」
チーム頑固者の3人が、自分の家みたいに生徒会室に入ってくる。
「どうだった?!」
今まで退屈だったのが嘘のように、俺は飛び上がって訊いた。
「いやー…」
3人は顔を見合わせた。やっぱりか…会長も頑固と聞いていたが、そんなに頑固とは。
「…実はさ、」
「…」
「…参加OKもらいましたー!」
せーの、という合図もなしで、息をぴったり揃えて叫ばれた。相当仲良くなったらしいけど、おかげで俺の鼓膜は崩壊するところだったよ。
…え、OKだと?
「今、OKって言ったか?」
「言いました」
「本当にOKもらったのか?」
「本当です」
瀬戸くんは、繰り返し頷いた。
「マジか、やったな!お疲れ!」
俺は狂喜乱舞した。夢に見た文化祭、ついに実現だー!
「ただいまー」
ちょうど、エレキベースを持った神河さんが帰ってきた。俺はすかさず質問した。
「神河さん、文化祭、どうなったと思う?」
「OKもらったんでしょ、顔に出てるし」
「正解!」
顔に出てると言われても、ニヤけが止まらない。
「じゃ、今日はこれで解散!」

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作品ジャンル:純文学
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作者名:BLUE LEMON 綺 | 作成日時:2021年5月18日 20時

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