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「失礼します」
城戸さんたちが待つ会議室に入ると、三輪さんを含め先程と同じメンツが揃っていた。
「…来たか。」
公平と太刀川さんに続いて入室する。
私はこの兄が暴走しないように、できるだけ穏やかな話し合いをしなければならない。
「困ったら助けてくださいね」という意味を込めて太刀川さんに視線を向けるが、彼の悪そうな笑みを見る限り私の意図は伝わっていないだろう。
「私はボーダー最高司令官の城戸だ。先程出水隊員の証言で君の無実が判明した。疑ってすまない。」
「いえ。こちらこそ、ご迷惑をおかけしました。」
警戒区域に現れた謎の女なんて迷惑でしかなかっただろう。謝るのは私の方だ。
「早速本題に入るが、我々は君をボーダー隊員としてスカウトしたいと考えている。」
そう言うと、城戸さんは比較的若いお兄さんに目を向ける。先程太刀川さんのことを慶と呼んでいた人だ。
「私は本部長の忍田だ、よろしく。」
城戸さんとは違い穏やかな雰囲気で挨拶してくれる忍田さん。
「よろしくお願いします。」
私の言葉に頷き、再び忍田さんが口を開く。
「先程、慶との模擬戦を見せてもらった。君の才能はとても素晴らしい。ぜひボーダー隊員として活躍してもらいたいと思っている。」
真っ直ぐこちらを見つめたまま続ける。
「しかし、君はボーダーに入隊したくないそうだな。先程出水…君のお兄さんから話は聞いた。だが、君本人の口から意思を確認したい。」
忍田さんの言葉で、視線が一気に私へと集まる。
横にいる兄に一瞬目を向け、忍田さんに視線を戻す。
「そうですね、私はボーダーへの入隊にかなり抵抗があります。……でも、完全に拒否しているわけではないです。少し考える時間を頂いてもいいですか？」
「！？」
私の言葉に過剰に反応する公平。何か言いたげな顔でこちらを見てくる。
恐らく…というか確実に、私が即決で断ると思っていたのだろう。実際、昨日までの私ならそうしていた。しかし私にも考えがあるのだ。
「もちろん。返事を急いでいるわけではない。十分に検討してみてくれ。」
「はい。」
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星屑(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです大好きです！！更新楽しみにしてます！！ (3月18日 3時) (
レス) @page22 id: e29b44e719 (このIDを非表示/違反報告)
よくねたしお - 好きです(遺言) (6月7日 16時) (レス) @page12 id: a2762c3708 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - めっちゃ面白い…………最高です。ドストライク。応援してます (2021年12月8日 19時) (レス) id: c204bce294 (このIDを非表示/違反報告)
nekonatsu6(プロフ) - これで終わり何ですか？めっちゃ気になる終わり方してますね笑 出来たら続き読みたいです！応援してます。これからも頑張って下さい。 (2021年8月25日 18時) (レス) id: d11df75cc6 (このIDを非表示/違反報告)
雪見ヒカリ(プロフ) - とても面白い作品を見つけてしまった……！これからも更新楽しみにしてます♪ (2021年3月16日 18時) (レス) id: f9b36c2a1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本郷 | 作成日時：2019年3月15日 5時
