【小説】ネクサス魔法武術学園2

黒の使い （ルナ・マリアの相棒：黒竜） ページ24

白竜はネモの所へ
我はアリアの所へとそれぞれ向かった


アリアは教室にいた
が、案の定ゲームをしている
これは聞こえるかどうかが不安だ


『アリア、聞こえているか？』



話しかけてみるが反応は無し
聞こえてないな……


さて、ネモまで来なかったら一大事になりかねないが
一度戻った方がいいな


＊＊＊


電子機器類とそれを繋ぐコード、キングサイズのベッド、小さい本棚といったものしかない部屋に戻ってくる
キングサイズのベッドには無防備に眠るルナの姿


……先程よりも意識の渦の深い所にいるのが気掛かりだが、ネモが来ればネモと我らだけでも起こせるか


ネモが来る場合は魔法陣……だろうな
前にネモが部屋に来た時、いろいろ細工していたようだったし
ルナも咎めたりしなかったから、放っておいたが……
まさかこんなことで役に立つとは思わなかった


ルナがこれ以上深い所に行くことを阻止しながら、白竜が戻ってくることを待つ
さて、白竜は上手くいっただろうか？



一瞬、強い光が部屋を覆った気がした
顔を上げれば、部屋の中に大きな赤と黒の魔法陣
来たか……


少し安堵の息を吐き出し、ネモと白竜が来るのを待った

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