【小説】ネクサス魔法武術学園2 (ページ7)

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三つの寮(ミルドレット) ページ7

自己紹介も無事？終わり、寮に入る時間となった。

明日からはいつもと変わらぬ日々を過ごすこととなる。

この学園は無駄に広い。広すぎる。

故に、寮も広い。

ブレイヴ

ミスティック

ケラウノズ

寮は全部で三つある。どこに入るかは、入学時に教えてもらえる。

私はミスティック寮だ。

友達曰わく、ブレイヴ寮は廊下の脇に火が灯り、赤いカーペットをさらに紅く染めており、
まるで自分が炎に包まれているような。そんな寮で、ケラウノズ寮では、床や壁を黒金が覆いつくし、その黒金には電流が流れているとか。

大げさにも聞こえるが、私の入るミスティック寮も今の２つのような表現をせざるを得ない。壁が水槽になっており、大小形様々な魚が泳いでいる。一言で言うのなら、まさしく海の中にいるような感じのする寮だ。

正直夜になると、怖い。

そしてどの寮にも広大な訓練所があるらしく、訓練所では安全に改造されたデストロイドと戦うことができる。このデストロイドを、私は危険と思っている。

なぜなら、魔力がある限り不死身なのだから。

もう少し詳しく説明すると、装甲は壊れにくい、錆びない。万が一壊れたり、凹んだりしても、形状記憶合金の性質をもつため、一定温度で元通りになる。

こんなものが悪用された日には、学園どころか世界が危ない。

寮について考えていると、気付けばもうあの廊下。

壁の奥では、魚が泳いでいる。