【小説】ネクサス魔法武術学園2

魔法って難しいね(黎明) ページ14

魔法学の時間。

黎明は半分寝ながら聞いていた。


「おおー！」
「っ！？」

が、周りがあげた歓声に我に返る。


……過去が魔法を成功させたようだ。



『凄いですねっ！ねっ』
「……(こく)」


なんだっけ、形状状態並立長時間維持魔法だったか

そう思いトライしてみる。


「……あ」

一瞬だけ球体は浮かび上がったが、すぐに潰れてしまった。


「もう少しだけ多めに魔力を込めてみてもう一回してみて」
「……ん」


偶然隣にいた過去に言われ、もう一度。


「…………」
『おお、レイメイ様！出来ましたね！』


どうやら慎重になりすぎて、持続する程度の魔力を送れていなかったらしい。

レイメイは雪影を撫でながら、無言で彼女にお辞儀した。


……さて


『マスターしちゃいましょうっ』


どんな時にも咄嗟に使えるくらいにならねば、意味は無い。


そう考えるレイメイは、また魔力を込めだしたのだった。

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