【小説】ネクサス魔法武術学園

新学期からこんなんでいいの？(紅葉) ページ10

…朝からデストロイの登場か…面倒ね。

「紅葉、デストロイよ、そんな呑気にネクタイ結んでる場合？」

相棒の三毛猫、アイリスが言う。

「解っているわ、だらしない格好で行きたくないだけよ、完了っと」

今思えば三毛猫にアイリスと付けるのは間違いかと思ったりする。

そんなことはどうでもいいか。

ローファーを履き窓から飛び降りる私。

走って行くともう何人か戦ってる人がいた。

「ちょっと出遅れたか…」

『ハイジョイタシマス』

排除されんのは…。

「貴様だ、デストロイ」

私の目は鋭くなっていたことだろう。

少しすればデストロイは全滅。

「朝から労力を使いたくないのに…」

「今日は入学式…だったかしら」

「えぇ、入学式なのにこんなんだと新入生が心配ね」

出来れば被害を少なくしておきたいくらいよ。

「それより早く行かないと予鈴が鳴るんじゃないの？紅葉」

「解ってるわよ」

そう言って鞄からオカルト誌を出し読む私。

歩きながら。

うーん、オカルト誌やホラー誌ばかり読んでるからあんまり人が寄ってこないのかしら…。

……誰かオカルトやホラーが好きな人がもっといないものなのかしら…。

「一人だけだと…つまんない…」

と言いながら私は教室を目指した。

題名は考えていない(昼也)→←滅茶苦茶な新学期(晴海)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す