【小説】ネクサス魔法武術学園

もふもふと。(黒字黎明) ページ38

「……」
『レイメイ様ーレイメイ様ー……レイメイ様ぁ……』


長い休み時間。
レイメイは雪影をガン無視してゲームをしていた。

『なぜか』仲良くなった先輩……アリア･レイから勧められ始めたものだ。


実際レイメイはちょっとホラーゲームが好きでちょくちょくやる程度だったが、今は彼の影響で暇があれば画面を見つめている。

そんな主人の変化に雪影は寂しいのか、すりすりとレイメイの手に顔をこすりつけた。


『レイメイ様ぁー、雪影にかまってくださいな！』
「……あとで」


いまピンチだしね。

味方が自分以外全滅したからだ。
多分、例の先輩だろう。


「……索敵、楽しい」
『レイメイ様！？』


雪影は独り言を発した主人の熱を確かめ始めた。←


索敵……隠密を見破るスキルのこと。

それを駆使し、レイメイはアリアを見つけることができた。


「…………おわり」


そして後ろから肩を叩き、一発弾をぶち込んだ。

ギリギリの勝利である。


『おおレイメイ様……独り言を言われるようになるとは……雪影感激です』
「……うるさいよ」


ゲーム機をおき、レイメイは雪影をもふもふし始めたのだった。

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