【小説】ネクサス魔法武術学園 (ページ27)

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少し憂鬱（紅葉）ページ27

「ありがとうございます、これから私も修復します」

立てなくて忘れてたけど、私回復大魔術も使えたわ…。

回復させてくれた人にお礼を言って私も修復に向かった。

「派手にやったものね」

あちこちボロボロだ。

「新学期からこんなんだとこの先不安ね」

とアイリスが言う。

「そうね、平和に過ぎないものかしら」

私も初めて見たときは驚いたけどね。

「今回のデストロイドはちょっと強かった気もしなくはないけど…」

てゆーか服少し汚れてるし最悪。

「また洗濯しないといけないわ」

シャツや靴下はあるからいいけど。

「お気に入りのベージュのカーディガンも汚れて憂鬱だわ」

などと言いながら修復する。

何度も言うけど新入生に被害はあまり及ばせたくはないわ。

「新入生は私達と比べてまだ魔法も弱いだろうし」

強い子たまにはいるけど。

だとか思っていると見覚えのある人。

「あれ？ルナ先輩、おはようございます…って」

…素通りされた！？

なんか少し悲しいんだけど…。

尊敬されてる先輩に素通りされるとそれもそれで憂鬱なんだけど。

「紅葉の言葉、聴こえてなかったみたいね」

「うん」

ってゆーか一緒に修復してくれないんですか！？

「尊敬はしているけど相変わらず考えが読み取れないというか…」

……テンポもつかめない…。

はぁ…。

あとで歌でも歌おうかな。

気分が沈んだ日には歌を歌うのが一番ね。