検索窓
今日:13 hit、昨日:6 hit、合計:11,800 hit

題名は考えていない(昼也) ページ11

おじさんの元から去って数分、

やっと体育館だ

ふと目に留まったのは

「夜白!」

夜白はこちらを向く。

「あ、昼也おはよ、遅かったね」

「変なおz…おじさんに絡まれてな
そう言えば夜白、お前怪我無いか?」

なにを考えたのかそんなことを聞いてしまった。

「怪我?ナイナイ」

「主がそんな弱いわけ無いだろ!バカ!」


相変わらず可愛くない猫だな。バカとは何だ。

「ピヨッー」

隣でひよこが鳴く。俺の言いたいことを代弁するように。

入学式だというのに、やけに一年生の集まりが悪い。

「あー…他の一年はまだ来てねぇのな」

思わず声となって外へ出ていった。

「速く来すぎたか、機械共に足止め食らってるかだね〜」

夜白の言葉に、「あっそうか」と、手のひらをグーで叩く。

周りに人はおらず、くる気配もない。

つまりここには俺と夜白(シロも)しか居ないと…

夜白に声をかけようとすると、隣から不意に、

「何人の妹に手出そうとしてんだ!」

「ゲッ兄さん何で居るの」

夜白も驚いたその声の主は、やはり朝黒。さっきばかりである。

「俺もここの教師(?)だぞ!入学式出るんだ!」

お前は公務員の方が似合ってるだろと心の中で言う。

邪魔しないでほしいとばかりに

「分かりましたから自分の所行ったらどうですか?」

もっともな意見をぶつける。

「あー着いたー」

入り口から声がした。ナイスタイミングとも思ったが、

できれば朝黒じゃない方と2人でいたかった。

「ほら、他の生徒も到着し始めてる。」

俺はさらに朝黒を急かす。

「わーってるよ!じゃあな夜白!昼也!お前手出すなよ!」

「出さねぇよ!」

このやりとりさっきもした気がするが、

結果的に朝黒は消えた。

「いやぁ…朝から賑やかだねぇ」

空気の読めない言葉を夜白は取り出す。

隣ではシロが「……耳がキンキンする、あの二人煩いよ」などと

言うものだから、

「俺はうるさくない!」

さっきのように言う。

「いや、煩いからね」

「…………」

夜白の言葉が心にナイフを突き立てた。

夜白に言われた…

夜白に言われた…

ショック・・・・・・

そのことを悟ったのか、夜白は

「あ、ゴメンそんな黙らなくても」

と、俺の心に絆創膏(ばんそうこう)を張った。

それが少しばかり嬉しくて、

「…別にお前の為に黙ってる訳じゃねぇし…」

意味不明な言葉を放つと、夜白は「お、おう」と

つまずき気味に返事をした。

遅刻(月黄泉美夜&神城裕莉)→←新学期からこんなんでいいの?(紅葉)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

wakana0503(プロフ) - 速いっすねぇ(ヽ´ω`)ハァ… (2016年10月29日 17時) (レス) id: 95b6da62c6 (このIDを非表示/違反報告)
柳ノ下ノ背後霊(プロフ) - 更新しました。書き終わりました。 (2016年10月29日 16時) (レス) id: ab83b1c8b4 (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星(プロフ) - しのっちさん» 了解ですー! (2016年10月28日 22時) (レス) id: 9ad4b46b38 (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - 北斗七星さん» ……続編が必要なようです…… (2016年10月28日 21時) (レス) id: 3d07d6e42c (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ……終了…… (2016年10月28日 20時) (レス) id: 3d07d6e42c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:北斗七星 | 作者ホームページ:kirito03  
作成日時:2016年10月13日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。