やんでれーしょん狂想曲【あんスタ】 (ページ42)

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４０.次の犠牲者ページ42

Aside

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ！！！？？」

何処からか聞こえる叫び声。

『な、る…ちゃ？』

嵐「……アタシたちが来た方からね」

なるちゃんは顔を顰める。
ま、さか…

『は、早く行こう…！？』

ｸﾞｲｯ

嵐「行かなくていいの。Aちゃんは此処にいなさい」

なるちゃんに腕を引っ張られ動きを止められる

嵐「アタシが行ってくるわ。あっちにはみかちゃんがいたもの」

そう言うと私を北斗くんに引き渡して走っていった
北斗くんの腕の中にすっぽり収まる

北斗「…ここは任せよう」

『え、でも……』

千秋「Aは此処で待っていろ」

『……はい』

千秋先輩の有無を言わさぬ声に戸惑い黙る

千秋「いい子だ…」

千秋先輩は愛おしそうな目をしながら私を撫で、
翠くんと一緒に走っていった

『わたし、何もできないね……』

北斗「そんなことは無い。大丈夫だ」

頭上から聞こえる北斗くんの声に安心感を覚える
あれ、こんな事前にもあったような……？

北斗「…Aは、俺たちにとって女神の様な存在なんだ
だから、みんな失いたくない」

『……あり、がと』

こんな状況でも北斗くんは天然タラシを発動する
……一瞬トキメイてしまったではないか

薫「なになに～？Aちゃんトキメイちゃったの？」

羽風先輩がこっちに近付いてくる
それもニヤニヤしながら

ﾊﾟｯ

『ぁ』

伸びてくる手を北斗くんが払った

北斗「……Aに、触らないでもらいたい」

羽風先輩を睨みつけ私を後ろに隠す北斗くん

薫「……あぁ、ごめんね～！！」

一瞬真顔になったと思ったらすぐにいつも通りの笑みを浮かべる

『ほ、北斗くん！？それは失礼だよ！！？』

まだ羽風先輩を睨んでる北斗くんに静止をかける
いくらナンパ癖があると言っても先輩だし！！

北斗「……Aが言うならそうだな」

私の方を振り返り微笑む彼に違和感を覚えたのは、
気の所為にしておこう。
そうじゃないと、なにか……いや、こんな事考えるのやめよう

『羽風先輩、すみません』

ぺこり、と頭を下げると羽風先輩は

薫「うーん……どーしよっかなぁ…？」

と、意地悪な笑みを浮かべた
そして私の耳元で

薫「Aちゃんの怖がってる顔、見れたら許してあげる♪」

そう囁いた。

．

この人も…病んで、いる