やんでれーしょん狂想曲【あんスタ】 (ページ31)

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３０.涙ページ31

『な、夏目ｯ…く』

両目から涙が零れ落ちる。
この涙はきっと、恐怖と罪悪感によるものだろう

北斗「よせ。A……離れろ」

北斗くんが私を夏目くんから引き離す

『何でｯ！？私が、私が殺したんだよ！！？』

自分の苛立ちをぶつけるように怒鳴りつける
今まで出したことないような大声で

北斗「A…」

泉「落ち着きなって…！！」

『私も殺してよ！！！何で何で！！！？？
お願いだから殺してよ！！！じゃないと……』

狂っちゃいそうで、怖いんだよ＿＿＿＿＿＿

私の発した言葉にみんな静まり返った

嵐「…A、ちゃん」

なるちゃんが近付いてきてそっと私を抱き締める
あれ、人ってこんな暖かかったっけ？
そっか……夏目くんが冷たいのは、もう……

嵐「大丈夫よ、大丈夫。アタシ(・・・)がついてるわ」

ギュッ、と抱き締められる。
それが凄く安心できて、更に涙が溢れてきた

『ごめｯ、なさ…！！』

なるちゃんの背中に手を回し泣きじゃくる
なるちゃんは、本当に女の子の気持ちがわかるんだね
不安で、怖くて仕方ない時は誰かの温もりが欲しいものなんだ

嵐「よしよし、大丈夫よ」

一定のペースで頭を撫でてくれる
これ、凄く安心する………

『なるちゃｯ、なるちゃん……！！！』

何回も彼の名前を呼び強く抱きしめた
怖い、消えてしまわないか、失わないか
だからしっかり抱きしめて生きてる事を確認する

嵐「Aちゃんはアタシにだけ頼ってくれればいいのよォ。ほら、全部吐き出しちゃいなさい？」

『ぅ、んｯ！！怖かった…！！！怖かったの…！！』

私は全てをなるちゃんに吐き出した。

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嵐「早くアタシに堕ちないかしら……((ﾎﾞｿｯ」

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なるちゃんがそんな事を呟いてるとは知らずに