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「…大ちゃん、ちょっとそこの公園寄って行かない?」



断るわけもなく、俺は黙って頷いた。









「伊野尾は、テキトーなやつだよ」


「そうなの?」



俺ら以外誰もいない公園のベンチに座って、

少し落ち着いた頃に薮くんが話し出した。



「そうテキトー。でも、ちゃんと物事を考えながら行動する真面目な一面もあるかな」
 

「へ〜〜」



思えば俺、伊野尾先輩の中身ほとんど知らないや…





「大ちゃんは、伊野尾のどこが好きになったの?」


不意をつかれて、えっ と声が出てしまう。


「う〜…えっとぉ、…顔?」


「一目惚れってこと?」


「うん…話しかけてくれた時の笑顔が忘れられなくて。あと雰囲気とか声も良いなって…」
 



だけど同性だから。最初は自分の勘違いだと思ったけど。



「生徒会室で再会した時、たとえ男でも、…好きだと思ったんだ」



「そっか」



優しく微笑みながら、話を聞いてくれる薮くん。






「本当に似た者同士と言うか、何と言うか…」
 

「えっ?何か言った?」


「ううん、何も」



薮くんがボソッと何かつぶやいたみたいだったけど、はぐらかされてしまった。





「…大ちゃん、ごめんちょっと電話してくる」


「うん、わかった」
 


誰に?とはもちろん聞かない。



…そう言えば薮くん用事あるとか言ってたのに悪かったな。



戻ってきたら謝らなきゃ。

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あおむシ - じみおんなさん» わ〜コメントありがとうございます!頑張ります!(^O^) (2015年9月21日 8時) (レス) id: dfeb2ab61d (このIDを非表示/違反報告)
じみおんな(プロフ) - 更新がんばってください!! (2015年9月21日 1時) (レス) id: 07bde049e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおむシ | 作成日時:2015年9月9日 23時

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