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和泉は頭を抱えて、うーん、と唸る。
「田中樹は恋愛のスペックも高いし、昔からAAのこと知ってるっていう大幅なハンデがあるけど、蓮は今のことを知ってるわけじゃん。だから、強いと思うよ」
「......と言いますと?」
「田中樹とAAの間には長い間の欠落がある。だから、距離を縮めるのも難しいかなって思うの。でも蓮は今のAAのことを知っている。しかも家も隣で親身な関係でしょ。それって凄い武器だよねってこと。」
「っていうのは.....?」
多分分かりやすく説明してくれているんだろうけど、一気にしゃべられて、頭がフリーズする。
「.....はあ、とりあえず猛アタックしろって話。ていうか、蓮の家を行き来してたって、それはもう半同棲じゃないの?」
「彼女の本意は未だに分からないから。でも多分俺のこと支えにしてくれてたんだと思う。」
「そっか。その上で、じゃあ蓮のこと好きになってくれるようにしないとね。....私いいデートプランあるから。」
「何?」
彼女は一瞬考えた後、ニヤッと笑う。
「教える代わりに、水族館行ってよ」
「は?」
「心和が、蓮に会いたいんだって。んで明後日、心和がこっちくるんだけど、水族館行きたいらしいから。付き合ってよ。」
心和は和泉の3歳になる娘のことだ。
「明後日は...オフだ。べ、別にいいけど」
「よし心和に連絡しよーっと」
「ちょっ、んでデートプランってなに」
「ふふ、えっとね....」
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うな! - 更新楽しみにしています! (7月30日 19時) (レス) @page8 id: 4785f44992 (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - TWICEのFeel Specialと少しリンクしていてグッときました…!! (5月28日 21時) (レス) id: 9da369c8fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 緒 菜 | 作成日時:2023年5月11日 0時