#21 ページ5
樹くんと共にふたりで近くのスーパーに向かう。
『何食べたい？』
「揚げ物とか食いたいかも...カキフライとか」
そんな樹くんの要望に応えて片っ端から食材を揃えていく。
「なんか、本当のカップルみたいだな」
とニヤニヤと少し気持ち悪く笑う樹くん
『.....気持ち悪いかも、樹くん』
「っえ、なんでそんなこと言うんだよ」
アイドルのお仕事の時はすごくかっこいいのに、それとは程遠い可愛い樹くんと過ごす時間はとても楽しくて。
樹くんにはいつも元気をもらってばっかりだ。
.
家に帰って、ご飯を作っていると、スマホをいじっている樹くんが口を開く。
「目黒ってさ、Aの前でどんな感じなの？」
樹くんから蓮くんの話題が出るとは到底思っておらず少し動揺する。
『んー、蓮くんはね、凄く優しくて、面白くて、でもけっこう天然で、不器用で。....でもなんかずっと一緒にいたくなる人だよ』
「.....そっか。俺は？Aの中でどんな人？」
『樹くんはね、色んな世界を教えてくれる人だよ。だから一緒にいると色々新鮮だし』
「....そっか。」
樹くんは少し寂しげな顔で遠くを見ているようで。
再び沈黙が戻った。
.
「送ってくよ」
ふたりでご飯を食べて、片付けを済ませてあと、樹くんは言った。
『いいの？』
「ん。....あ、あとさ。」
『ん？』
「水族館行かね？」
と言ってチケットをポケットから2枚取り出す。
まさか、樹くんから水族館に誘われるなんて思っていなくて驚く。
「なんだよ、その顔。俺が水族館誘うなんて驚きが隠せません、みたいな顔」
樹くんは笑いながら私の顔をむにゅ、と掴む。
『だってえ、じゅいくんとふいぞっかんは、むふびつかないもん』
「ふは、呂律回ってねえし笑笑もらったんだよ、チケット。だからAと行きたいなって」
『...うん、じゃあ行こう』
あんまり水族館とかに誘うことに慣れてないのかちょっと照れ臭く誘ってくる樹くんにちょっと笑ってしまう。
日程は私のオフである明後日、水曜日に決まった。
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うな！ - 更新楽しみにしています！ (7月30日 19時) (
レス) @page8 id: 4785f44992 (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - TWICEのFeel Specialと少しリンクしていてグッときました…！！ (5月28日 21時) (レス) id: 9da369c8fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 緒 菜 | 作成日時：2023年5月11日 0時
