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【My side】
『お邪魔しまーす』
初めてきた樹くんの家は思ったよりも綺麗で物数が少なくて無機質な部屋だった。
「A、いらっしゃい。来てくれてありがと」
樹くんに導かれてソファーに座る。
樹くんとこうやって2人っきりになるのは久しぶりだし、高校生以来すぎて少し緊張する。
「ふは、緊張してるべ？」
そんな私を見抜くように笑いかけてくる樹くん。
この笑い方、久しぶりだな。
『ちょっと....緊張してるかも』
「Aさ、前雑誌のインタビューで〇〇のゲームやってるって観たんだけど、がち？」
『え、みてくれたんだ....』
「いや、別に！Aのために見てたとかじゃなくて。たまたま見てただけだから？」
『そんな焦んなくても』
「俺、めっちゃ強いけど....やる？」
いたずらっぽくいう樹くん。
きっと私のために趣味とか色々考えてくれたんだろうな、
一見チャラくて、遊んでいるような樹くんは一途で、凄く真面目なのは理解しているつもりで。
私はそんな彼のところが好きだった。
.
『樹くん、強すぎだよ』
「だから言ったろ？手加減しねえって」
樹くんは見かけ通りのゲーマーで私はどうやらボロ負けのようだ。
「....うわ、もうこんな時間か」
時刻を見ると19時を時計の針が回ったところだった。
ずっとゲームに集中していたからか、時間は早く過ぎていて。
「なんか宅配するか」
と慣れた手つきでスマホを片手に操作をしだす。
『もしかしてだけどさ、樹くん？』
「な、なんですか」
『もしかしてだけどほぼ毎日宅配のご飯とかないよね....？』
「いや、えっと」
『だから樹くんそんなほっそいんだよ。不健康だよ、樹くん』
私の方が少し年下なはずなのに立場は逆転していて、樹くんは怒られた子供のような顔をしてみてくる。
少し新鮮で可愛い。
『今日は私が作るから！冷蔵庫貸して』
となんだか意気込んでしまってキッチンに向かうが
「いやちょっ」
冷蔵庫には何本かの2Lの水と、最低限の調味料のみ。
『.....買い物行こ』
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うな！ - 更新楽しみにしています！ (7月30日 19時) (
レス) @page8 id: 4785f44992 (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - TWICEのFeel Specialと少しリンクしていてグッときました…！！ (5月28日 21時) (レス) id: 9da369c8fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 緒 菜 | 作成日時：2023年5月11日 0時
