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【Juri's side】
俺がAと出会ったのは高校生の時だった。
当時通っていたのは芸能コースがある高校で、今のSixTONESのメンバーである京本大我、松村北斗、森本慎太郎、そして俺といった半数以上のメンバーがその高校に在籍していた。
他にもいろんなドラマや映画で活躍している俳優やアイドル、モデルなどのこれから芸能界を作っていくであろう卵がたくさん在籍している。
そんなに人数も多いわけではなく、1から3年合わせて15人ぐらい。だから、授業以外のHRはみんな一緒で。後輩も先輩もなんとなく顔馴染みになっていく。
その中で俺の一つ年下にいた子がAだった。
高校生にも関わらず、女優業やバラエティ業、モデル業などオールマイティに全てをこなしていて、高校の芸能科の中でもひとつ飛び抜けていた。
そんな彼女は学校では台本を読み込んでいたり、寝ていたり。
仲のいい友達を作るわけでもなく、テレビとは真逆で無口な彼女に俺は少し興味を持ちつつも、話しかけないまま、冬になった。
そんなある日の休み時間だった。
その日、Aは仕事の関係でお休みだった。
「寒いな。やっぱヒートテック着てくればよかったわ」
「だって樹今日薄着じゃん」
今日も京本大我ｰｰｰｰきょもと他愛もない話をする。
今振り返るとこの内容がなくて、ただなんも考えないで好きなことして好きなこと話す高校生活は我ながら充実していたと思う。
「てかさ、結構A、無理なんだけど」
その声は後ろの席からだった。
そこには同級生のモデル業をしていて、最近は女優業もし始めてる女2人。
A「よくあんた話しかけられるよね」
B「いやだってさ？ここで仲良くしといて貸し作っとけばさ、なんかドラマとか出させてもらえるかもじゃん？」
A「うわ、それ天才じゃん。私も仲良くしよーっと」
B「てかA、性格悪いらしいよ？前、楽屋から2時間も出てこなかったとか。」
A「やばくね、それ。高校生でちょっと売れっ子だからってさすがにその天狗気取りは酷すぎやん」
薄々勘付いてはいた。
このクラスの中にAのことを気に入らない奴がいるのは。
俺はなるべく今までそういう面倒くさいことに首を突っ込みたくなかったが、俺の限界は来ていたみたいで、気づけば声は出ていた。
「お前らさ、いい加減にしたら？」
自分でも驚くほど低くて掠れた声が出る。
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うな！ - 更新楽しみにしています！ (7月30日 19時) (
レス) @page8 id: 4785f44992 (このIDを非表示/違反報告)
mai(プロフ) - TWICEのFeel Specialと少しリンクしていてグッときました…！！ (5月28日 21時) (レス) id: 9da369c8fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 緒 菜 | 作成日時：2023年5月11日 0時
