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きっちり次の日から朝のランニングに
侑君が来ることはなかった。
自分のせいなのは確実で、
北のことも
侑君のことも
有耶無耶にしてしまっていたツケ。
帰りは宣言通りいつの間にか校門で待ってくれてて
家までは少し話しながら帰る。
あんなに犬のようなと思っていた騒がしさが無くなると
それはそれで寂しいもの。
良くないことは一気にやってくるもので
インターハイ予選中
他の選手と接触し足を挫いてしまって捻挫。
これも運悪く
少し悪い方の捻挫に。
もちろん負けたし
3年はこれで引退に。
その上治療も少しだけ長引くし
朝のランニングも出来なくなった。
北「…おはよう。」
A「はよ〜。」
松葉杖をつきながらの登校初日
天気は曇り。
北「どないしたんそれ。」
A「予選中にな〜…捻挫した」
北「…そうなん。大丈夫か?」
A「大丈夫大丈夫!」
って言ってもいつものガン見攻撃。
圧が…圧がすごいねん…。
見透かされてるみたい。
A「…3年間の…まあ楽しむ重視の部活やったけど
こんな終わり方はなんか、……
虚しいとは思ってるよ。」
北「…」
タイミングよくチャイムが鳴ってくれたから
話は中断された。
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作者名:ao | 作成日時:2020年5月18日 14時