朝起きたら、乙女ゲーにトリップしてたんだが。【rd】 (ページ5)

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？？？「ごめんね？うちの奴が....大丈夫？」

『あ、えと、はい....大丈夫、です....」

困惑する中、私にぶつかってきた５人の中で、一番常識人っぽい人が手を差し伸べてきた。

おずおずとその手を取り、立ち上がると、その人がなかなかのｲｹﾒｿだった事に気が付いた。

ミステリアスな雰囲気があり、スタイルが良く、紫がかった瞳が綺麗だ。

？？？「どうかした？」

『ｱｯ、いや、何でもないです！』

思わず見とれてしまっていた。

そんでもって、手を掴んだままだったみたいだ。

？？？「ほら、らっだぁ！謝って！みっどーも！」

？？？「ｴｴ？？俺も？」

？？？「いいから！ほら！」

みっどー？どりみー？だとかなんとか呼ばれた人は、ブーブーいってるが、

らっだぁ？さんは素直に前にでてきた。

？？？「ごめんね？ケガとか無かった？」

？？？「ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ、ﾓｳｼﾏｾﾝ。」

『え、あ、はい、』

？？？「よし、んじゃ学校行こか。君も学生さんやろ？足止めしてごめんな。」

？？？「え、ほんとじゃん！時間やばい！！」

彼らは、じゃあねーと手を振りながら、急いで学校に向って行った。

『ほんとに少女マンガみたいじゃん....乙女ゲーってこんな感じなの....？」

kb「それにしても、綺麗な回収だったね。」

『見てたんかい、完全に存在消しやがって....何してたんだよ』

kb「何してたって言われるとなぁ、僕、イベント中は話さないから。

　強いて言えば観察？」

『ふーん、観察....
　

　
　ん？今《イベント》って言った？？』

kb「そ、イベント、あ、気付かなかった？さっきのこのゲームのヒーロー達だよ？

　ほら、好感度ゲージみたいなの見えなかった？」

『そんなん、頭こんがらがってて、よく見て無かったわ....』

kb「そっかぁ.... まあ、近いうちにまた会えるよ、多分」

『何、その焦らすような言い方、ほんとやめて？怖い』

kb「ってか、こんなにゆっくりおしゃべりしてて大丈夫？

　そろそろ、洒落になんないよ？」

『ええっ！？ほんとじゃん！！時間ヤバ！！もっと早く言ってよ！！』

kb「君が話広げたんじゃん....(ﾎﾞｿｯ)」