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(４) ページ28
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着替えて早めに帰りのロケバスに乗り込むと、運転手さんは居らず、代わりにムスッとした顔のヒナが居った。
「何したん？」
「...待っとったのに」
「へ？」
「ヴェールめくる時、俺、ちょっと口すぼめて、キス、待っとったのに」
マジか
気づかなかった、なんて言えない
「番組の、しかもロケ中やもん無理やろ...」
「(ﾑｽｰｯ)」
あー、機嫌損ねてもうた
こーいう時の村上さんめんどくさいからな〜
「ええもん(ﾌﾟｲｯ」
ほら〜そっぽ向いちゃった〜〜〜
「ヒナ、こっち向いて？」
「嫌や」
「ヒーナ」
「しつこいて、んっ...」
バッとこちらを向いたぷんすこヒナちゃんの唇にそっと自分の唇をつける。
「んぅ...っぷ、はぁ、ｯ...」
唇が離れる時に漏れた水音で一気に恥ずかしくなる。
「も...ずるいて...」
「キス、してやれんくてごめんな、ヒナ。」
「ｯｯｯ、ええよっ！」
「ちょ、なんでそんな嬉しそうやねん」
「んふふ〜♪」
ぷんすこヒナちゃんが、るんるんヒナちゃんになりましたとさ。
─────────────────────
「(今日もヨコの唇ぷるっぷるやった〜♪)」
...
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作者名：百澤那雄鬼 | 作成日時：2019年4月20日 0時
