｛ �� ｝ ページ15
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「あー.....こんな顔火照らしてー...下手したら丸ちゃんに食べられるで？」
「だいじょぉぶ...おれのこと、食べるん、おぉくらだけやから...」
「あぁもう...」
ふにゃふにゃに溶けた安田の愛らしさに大倉の理性は勝てず
安田の頭をぐっと引き寄せ、まだ洋酒の香りが強く残る唇に深く口付けをした。
「んんっ、...っふぁ...ぁ...ｯ」
...思ってた以上に酒やなぁ...
─────── 唇を重ねる度に鳴る水音が非常階段によく反響した。
「んっ...おぅ...くら...？おれ、お酒くさい？」
「うーん、そやなぁ...」
「じゃあだめ...おおくらにも、匂い、うつっちゃう...」
安田はそう言ってうつむいた。
しかし即座に大倉は安田の小さい顎に指をそっと添えて、俗に言う「顎クイ」をしてみせた。
「ヤスくん。ヤスくんの唇、すっごく美味しいんよ？」
「お、おお...くら？まっ...んんっ...!」
これはマズい、と安田が思い「待って」と言う前に、その口は塞がれてしまった。
思考がやっと戻ってきたのに、大倉に再度口付けをされたことにより、取り戻した思考回路はまた停止した。
「(もうちょっとこのままでも...いいやぁ...)」
...それから2人は飽きるまで唇を貪りあった......
その後、コンビニに行くために階段を使おうとした渋谷に見つかり、茶化され、濃厚なキスの時間は終わりを告げたのだった...。
END
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作者名：百澤那雄鬼 | 作成日時：2019年4月20日 0時
