【Ы】歪であるからこそ【ШГШГD】 (ページ1)

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いとも簡単に【КиSур】ページ1

*軍パロ
*

俺の想い人は功利主義だった。

「おうショッピくん！！一緒に飯行こうや！」

太陽みたいな笑顔を向けて俺に笑いかけてくる癖に

「いいか、余計な思考は削ぎ落とせ。効率を落とす駒になるな」

俺より仲のいい幹部にすらそんなことを言う。

「大先生今日FZ行こうや！」

いつも馬鹿みたいな思考してる癖に、頭の回転も早くて、勘も良い。
初めから俺の恋が叶わないのは明白だった。出来るのは醜いこれをあの人に悟られないように隠す事。先輩に嫌われたら生きていけない。悔しいけど、そんなにも入れ込んでいた。
だから、だから。

「君が、我々国の第12幹部、ショッピだな？」

「なんの事です？俺は幹部じゃないですよ」

目の前でニタニタわらうコイツにどれだけ拷問されても情報の欠片ももらしてはいけない。俺が幹部になれたのは、トントンさんの言葉を借りるなら有能だったから。先輩風に言うなら効率を上げる歯車だったから。なら、情報を喋ったら？無論、俺は有能じゃなくなる。効率を落とす歯車になる。だから、俺は何としても情報を渡す訳には行かなかった。

「俺は群隋帝国の拷問官、エルトだよ。宜しくねショッピ君？」

「気安く俺の名前呼ばないでもらっても？」

「強情だね……おい、アレ持ってこい」

エルト、と名乗る拷問官は部下に何かを持ってこい、と指示した後に俺に近付いてくる。気持ちの悪い笑顔で近付くエルトから逃げたかったが、繋がれた手足では逃げることは愚か、避けることすらほぼ不可能だった。

「ああ、綺麗だ……凄く綺麗だよショッピ君｣

「ｯ、触んなっ！」

恍惚とした表情を浮かべ、俺の頬をするりと撫ぜるこの男は俺があの人に向ける視線と良く似ていた。まさか、なんていやな思想が頭をよぎる。ただの拷問なら耐えられた。けど、エルトという男は、俺を離すつもりがない。

「……さて、ショッピ君。少し薬入れるね？」

「ｯ、やめ、やめろっ！クソｯ、離せやお前ｯ...！」

エルトが部下から受け取ったのは、見るからに怪しい薄水色の液体。必死に抵抗したが、戒められた体ではそれも叶わず。