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「えぇぇぇぇぇ!!!!
ほんまに、そうなん??」
そう尋ねると、控えめに頷くきみ。
いや俺ずっと騙されてたやん、岸くん助けて....(((((
僕はようやくきみにその黒ゴムの真相を聞くことができた。
「んなぁ、聞きたいことあるんやけどええ?」
『うん、ええけど?』
べつに告白とか、やましいこがあるわけちゃうから教室で言っても良かったんやけど、僕だけで良かった。黒ゴムを気になるのは。
やから、怪しいけど隣の多目的室に連れてきた。
「ずっと気になってたんやけど、、
その、Aちゃんってなんでずっと
黒ゴムつけてたん?」
『黒ゴム?
よく見とるな、誰にも言われたことないで笑』
「入学式の日からずっと気になってたん」
『そんなに?
べつに知って平野くんが得するような理由ちゃうで?』
「得しなくても、損してもええから知りたいねん
聞いたらあかんことやった?」
機嫌を損ねたら教えてくれへん、それはなんとなく予想しとったからいつになく慎重になる。
『平野くんも知っとるかもしれへんけど
.........4年間付き合ってた彼氏につけろって言われた
からやねん、
その彼氏が昔見たマンガに、黒ゴムをつけた女の子が出てきてそれに憧れてたんやって。
最近別れて、つける意味なくなって外すか結んでるかどっちかにしとるんやけど....
ね?平野くんには....』
やっぱり4年間付き合っていた彼氏が関係しとったんや....岸くん、見事な推理力やな。
「なぁ、その彼氏って....だれ?」
『....2年C組、永瀬廉。
知っとるやろ?』
そう、ここでようやく話冒頭に戻るわけやねん。
いや、これは誰でも驚くやろ.......
「なんで別れたん?
って、これは聞いたらあかん?」
『いや、べつに大丈夫やで。
平野くんが、私の黒ゴムを観察しとるから別れようって言われたんよね』
「ぼ、ぼくのせい!?」
『平野くんのせいちゃうと思うけど....
わかんないねん、多分廉のことやし他の好きな子でもおるんちゃう?』
「悲しくなかったん?」
『うーん、やっと黒ゴムとおさらばだなって』
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作者名：葵 | 作成日時：2018年7月25日 0時
