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「ほんまに彼氏おるんやろか…」

今まで廉の発言が正しかったことなんて1度もないから、信じ難いけどきみに男子とあんまり話さないのは4年間付き合ってる彼氏がいるから??


僕の頭はきみの“4年間付き合ってる彼氏”に蝕まれていった。

ホントかどうか探りたいけど、仮にホントだった場合僕はどうやって立ち直ればいいか分からんから。

………ほんまに好きなわけじゃないねんけどな。


入学式で初めて見た時から、黒ゴムについて頑張って考えてたんやもん。いたらショックや。


しかも“4年間”やで??
昨日付き合ったとちゃう。僕よりきみのことを知っている。

もしかしたらきみが黒いゴムをつけている理由を知っているかもしれん。




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「廉のあんぽんたん」


きみは僕の隣の席やから、聞こうと思えば聞ける。
“彼氏おるってホント??”って。

でもそこで“ホントだよ”って返ってきたら僕はどう返事したらいいのか分からへん。

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『浮かない顔しとるけど、どうしたん??
次学活やから楽ちゃう??』

「………どうもしてへんで!!」


僕の顔を覗き込んだきみ。

少し髪の毛伸びたなぁ。

ショートも好きやけどやっぱり僕はきみがその手首についている黒い髪ゴムで、髪の毛を結んでほしい。



「…髪の毛、ちょっと伸びた??」

『ほんま!?

いま髪の毛伸ばしとるんよ〜
せやから嬉しい!!』

「なんで伸ばしとるん??」


『なんでやろ……

結んだ方がこの時期涼しいねん、やから伸ばそうかと思って?』


「どっちでも似合うと思うで!!小顔やし」


なんで伸ばしてるかなんて知らへんくてもええ。

僕が知りたいのは、2年前から変わらない。



手首に黒い髪ゴムをつけてる理由。それだけなんや。

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設定タグ:平野紫耀 , 岸優太 , 永瀬廉   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2018年7月25日 0時

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