睨まないでください ページ4
場地くんと隣になって初めての学校。
凛ちゃんが私の顔を見てぎょっとしていたから、多分私は今死んだ目をしているんだろう。
でも、場地くんは朝からずっと寝ていた。
心配も杞憂に終わった、とほっとしたのも束の間、学校特有のあれが始まった。
｢今日は30日かー。じゃあ、山守。これ答えてくれ｣
そう、指名である。しかも今日は副教科がない曜日。
まあ、勉強はそこそこにできるから良いけどやっぱり憂鬱だ。
朝から数学、国語、英語と当てられ答えるを繰り返している内に、私はある事に気が付いた。
場地くんが此方をじっと見ているのである。
もはや見ていると言うより睨んでいるに近い。
凛ちゃん、早速ですが助けてください。
左を向けません。
そんなこんなでやっと午前中の授業が終わり、私は一目散に凛ちゃんの所へ行ってご飯を食べた。
凛ちゃんがお手洗いに行ってる間に私が教室に戻ると、場地くんは席にいなかった。
少しほっとしたのも束の間、背後から鋭い声をかけられた。
｢おい｣
振り向けば場地くんが立っていて、相変わらず私を睨んでくる。
｢今日の放課後、ツラ貸せ｣
それだけ言うと場地くんは自分の席に戻って居眠りを始めた。
お母さん、お父さん、凛ちゃん。今日が私の命日みたいです。
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碧葉(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます！！そう言って頂けてとても嬉しいです！ (2021年8月13日 6時) (
レス) id: 3b7c38c624 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 見てて楽しかったです！更新頑張ってください！場地さんかこかわすぎ…でした… (2021年8月12日 20時) (レス) id: dda0942623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧葉 | 作成日時：2021年8月12日 17時
