お隣さん ページ3
「……場地圭介」
「えっ!あ、ええと、山守 彩華です……」
動揺しすぎだよ、私。
まあ、無理もない。
私はクラスで目立つキャラでもなく、基本一人でいる方が好きなタイプだ。
一方、場地くんはあの"東京卍會"のメンバーで、バイクを乗り回したりしている……らしい。
うう……こんなんじゃこの先が思いやられる。
話したことなんて一回もないし、なんなら下の名前も今日初めて知った。
早く終われ、と念じているとやっとチャイムが鳴った。
場地くんはチャイムが鳴ると直ぐに帰って行った。
「ちょ、彩華!あの場地くんと隣とか、平気?」
凛ちゃんが駆け寄ってきた。
「う、うん……多分」
「なんかあったらすぐ言ってよ?!あんた自己主張しないから心配」
「山守さん、かわいそ……一年の最後までこいつの隣とか」
「おい、場地いたらどうすんだよ」
ひそひそと繰り広げられる噂話に頭がキャパオーバーを起こして、周りから同情の視線を浴びながら一足先に帰宅した。
明日から、何事もなく過ごせますように。
そんな私の健気な祈りが、神様に届く訳が無かった。
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碧葉(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます!!そう言って頂けてとても嬉しいです! (2021年8月13日 6時) (レス) id: 3b7c38c624 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 見てて楽しかったです!更新頑張ってください!場地さんかこかわすぎ…でした… (2021年8月12日 20時) (レス) id: dda0942623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧葉 | 作成日時:2021年8月12日 17時