７． ページ9
あおいside
蓮先生に隠せるわけなかった・・・・・・
自分でもびっくりするくらい足首は変色している。
これは一週間で治るやつじゃない。きっと蓮先生も拓実も同じことを思っただろう。
「・・・・・・・・・・・」
蓮「あおい、どうする？今から病院行く？痛いでしょ結構」
「・・・・・・・・・・」
拓実「俺、一人でも帰れるし、行ってき。」
さっきまではアドレナリンが出ていたのか、痛みをなんとか我慢できていたけど、実際に今の状態を理解すると、痛みがしっかり主張してくる。
「・・・・・・・・・・・いたい・・」
蓮「痛いね。病院行こう。俺、一緒に行くから。」
「・・・・・・・・・・・・・」
蓮「拓実、夜遅いしさっき一応お家には連絡してるけど、さすがにもう帰ろうか。
もう一回、俺から親御さんに連絡するからちょっと待ってて。
あおいも、お母さんに連絡してくるからちょっと待てる？」
拓実「わかりました。」
「・・・・・・・・(コクン)」
蓮「あ、拓実、事務室に行って冷やすものもらってきてくれる？」
拓実「わかりました！」
蓮先生は私たちのお母さんたちにそれぞれ連絡しに行ってために部屋を出て行って、拓実も事務所に向かって走って行った。
1人になると余計に痛みしか考えられなくて、ズキズキと痛みが襲う。
「っ・・・・・・・いたい・・・」
拓実「ごめん！お待たせ！って痛いんか？」
「痛い・・・・っ」
拓実「アドレナリン出てたんかな。とりあえず冷やそう。ちょっと触るで。」
そういってズボンのすそをめくって氷を当ててくれる。
「冷たっ！」
拓実「ごめんな。ちょっと我慢し」
「・・・・・・・・・」
拓実「あおい、大丈夫。きっと大丈夫やから」
「ありがとう・・・・・・・・ねぇ拓実」
拓実「ん？なんや？」
「もし・・もしだよ・・・・私が出れなかったら拓実がセンターしてね」
拓実「・・・・・・・・っ！！！」
「別に仲がいいからとかそんなんじゃなくて・・・・
最後まで争ったんだし、拓実にしか任せられない。」
2か月前
練習終わりに蓮先生に呼ばれた。
蓮「あおい、拓実ちょっといい？
センター、二人が最終候補で悩んでて、一回一人ずつ踊ってくれん？」
蓮先生の前で順番に踊った。
お互いのダンスを見合って、さすがだなって感じたし、やっぱり体格差もあり
拓実のダンスは迫力、キレが私よりもあった。。
蓮「二人はお互いのダンスを見てどっちがセンターにふさわしいと思う？」
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作者名：ao72lvhsjsznraa | 作成日時：2024年2月25日 22時
