６． ページ8
拓実side
あおい「グスッ・・・・はぁっ」
蓮「あおい、ゆっくり深呼吸しな」
部屋に来てしばらくたつが、蓮先生がずっと背中をさすって声をかけるも、あおいは机に伏せてタオルに顔を埋めてしまい、なかなか泣き止むことなく、とても話せる状態ではない。
俺のせいで、こんなことになってしまっている。本人から聞けてはいないが、怪我もしてしまってる。
蓮「あおい、ゆっくりでいいけん話きかせてくれん？」
しばらくするとあおいも落ち着いてきた。
あおい「わたしっ・・・・頑張ってたっつもりだった」
蓮「うん。頑張ってるし、ちゃんと上手くなってるよ」
「あおい！ほんまにごめん！俺があの子のこと・・・・」
蓮「拓実のせいじゃないよ。あおいもそんなこと思ってない」
あおい「拓実のせいじゃない・・・・私がみんなに認められる実力がなかったから」
「そんなことない！俺も悔しいけど誰が見てもあおいがこの曲のセンターや！」
蓮「拓実の言う通りだよ。俺も一切贔屓目なしで見てるし、真剣に悩んでセンターもメンバーも決めた。俺が、ダンスに妥協を許さないのは二人が一番知ってるでしょ」
あおい「・・・・・・・・・グスッ」
蓮「あーー笑もう泣かない！！笑」
蓮先生の言葉にまた泣き出してしまうあおい。
あおい「はぁっ・・・・ごめんなさい、泣きすぎた・・・・・」
蓮「いいよ。たまには泣くことも大切。
昔はあんなに泣き虫だったのにねー。成長したね」
「あおい・・・」
あおい「ん？」
「ほんまにごめん。俺が」
あおい「なんで拓実が謝るん？
なんも悪くないよ。さぁあの子にもみんなにももう一回認められるようにあと一週間練習がんばろう！！」
蓮「・・・・・・・あおい、これだけは正直に教えて、足痛めた？」
あおい「・・・・・・・・・・・・・・」
「正直に教えて？蓮先生のこと騙せるわけないし」
あおい「ちょっと・・右足捻りました・・・・でも！！大丈夫です！！すぐ治るから」
蓮「・・・・・ちょっと見せて」
靴下を脱いだあおいの足は青紫色に変色して腫れていた
「っ・・・・・！」
蓮「あおい、これはさすがに病院行ってきな。痛いの我慢できるなら明日の朝でもいいし、無理なら今から救急連れて行ってあげるから」
あおい「大丈夫です！！！だから！！」
蓮「この状態で１００％のパフォーマンスができるとは思えない。
大丈夫なら大丈夫で安心だし、病院いこう」
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作者名：ao72lvhsjsznraa | 作成日時：2024年2月25日 22時
