君と見る景色 (ページ7)

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５．ページ7

拓実「蓮せんせ・・・」

「どうした？」

拓実「今回の俺のせいかも・・・・・・」

２人が着替え終わるのを待っていると、先に拓実が出てきた。
暗い顔して俺の方に来る拓実

「何があったの？」

拓実「あの子こないだ俺に告白してきて。」

「・・・・・・・え笑」

拓実「笑わんといてください！
丁寧に断ったんですけど・・・・・」

「まぁ、拓実はずっと片思いしてるもんなぁ」

拓実「え？！！」

「ずっと気づいとったよ。わかりやすいもん笑
なるほどねぇ。女の嫉妬かー。怖いねぇ」

拓実「あいつ大丈夫って言うてるけど・・・・足も」

「やっぱ気づいた？足痛めてるよね。」

拓実「正直、あいつと大会出たくないです」

「うーーん。俺もこのまま大会出てもいい結果は出ないと思う。
なんとかしなきゃね」

拓実「迷惑かけてごめんなさい。

「さっきあおいも迷惑かけたいうとったけど、かけていいから。
大切な生徒やけん。今回は守れんくてほんとうにごめん」

拓実「そんなん・・・・」

「ていうか、あおい遅いね。大丈夫かな」

拓実「ちょっと外から声かけて見ます？」

「そうね。」

コンコン

「あおいー大丈夫？」

あおい「あ！！ごめんなさい！」

「入っても大丈夫？」

あおい「え・・・あ、誰もいないし大丈夫ですけど・・・」

「・・・・・・・・・・」

拓実「あおい・・・・」

中に入ると泣いているあおいがいた。

「あおい、大丈夫よ。
ちょっとここだと他の人来ちゃうからあっちの部屋行こう」

泣いてしまってふらふらのあおいを支えながら面談室へ向かう。

あおいside

着替えなきゃ。

そう思うのに体が動かなかった。
だんだん汗が冷えて体も冷えていく。

でもそんなこと気にならないくらい、頭が働かなかったし、動けなった。

とりあえず、着替えよう。

重い体を動かして、汗拭いて着替えた。

痛い。立った時に走る激痛。
動こうたびに右足が痛む。

治る？大会まであと１週間。
必死に練習して、つかみ取ったセンター。
センターに決まってからも誰よりも必死に練習してきたつもりだ。

色々考えてるうちに涙が止まらなくなった。

どれくらい泣いていたかわからない。
部屋の外から、蓮先生の声が聞こえた。

誰もいないことを確認すると、拓実と一緒に入ってきた。
泣いている私をみて蓮先生は優しい手つきで頭を撫でて、大丈夫よって声をかけてくれて、蓮先生が支えてくれた。