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拓実side
「俺も悔しい。でも今回は誰が見てもあおいが圧倒的やった。この曲のセンターはあおいや」
女子「こいつは蓮先生にいっつも媚うってるだけでしょ！調子のんなよ」
「調子乗っとるんはどっちやねん・・・・」
ぎゅ
「あおい？」
俺は言いたい放題のこの女にさすがに腹が立った。
つい言葉がきつくなったときずっと黙って座り込んでいたあおいが俺の服を引っ張った。
蓮「ちょ！！なにがあったん？！」
さすがにまずいとスタジオに残っていた他のチームメイトが蓮先生を呼びに行ってくれたらしく、走って蓮生成が駆けつけてくれた
「なんか、こいつが！あおいのこと突き飛ばして！」
蓮「拓実落ち着いて。なんでそんなことしたん？」
女子「だって・・・・」
蓮「ちゃんと教えて。」
女子「こんなやつより、拓実くんの方がセンターにふさわしいし、こいついっつも蓮先生に媚び売って！！」
蓮「・・・・・理由はそれだけ？」
女子「・・・・・」
蓮「あおいがそんな子じゃないこと、本当は分かってるんでしょ。
今回はあおいがセンター。誰が見てもそうだと思うよ。ちょっと頭冷やしな。
今回やったこと許されることじゃないし、反省の色が見えないなら、メンバーから外すから
今日はもう帰りな。またゆっくり話聞くから」
女子「・・・・・・・・・」
レッスンのときもいつも鋭い目で厳しい蓮先生だけど、今まで見たことない冷めた鋭い目に俺が言われたわけでもないのに背筋が凍った。
女の子は何も言い返せず、帰ってった。
蓮「あおい、大丈夫？」
あおいside
突き飛ばされた瞬間、足を捻った。あ、これまずいやつ。直ぐわかった。
ずきずき痛む足を抑えて黙っていることしかできなかった。
「ごめん。蓮先生迷惑かけて。」
蓮「迷惑じゃないよ。転んでどっか怪我してない？」
「大丈夫です。ちょっとバランス崩しただけだから」
蓮「お母さん、連絡して迎えに来てもらおうか。拓実も一緒に帰ってあげてくれる？」
拓実「はい。そのつもりっす」
「今日、お母さん夜遅いから、一人で帰れます。」
蓮「ほんと？とりあえず、着替えておいで。
あおい、一応お母さんに俺から状況だけ連絡させて。」
「うん。お願いします」
蓮「ゆっくり、着替えておいで。立てる？」
「うん・・・・・・」
ゆっくり立ち上がってなるべく痛めた右足に体重をかけないように。更衣室に向かうときもばれないよう気を付けて
蓮「・・・・・・・・・・・・」
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作者名：ao72lvhsjsznraa | 作成日時：2024年2月25日 22時
