君と見る景色 (ページ4)

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２．ページ4

HRの時間

與那城「みなさん。初めまして。このクラスの担任の與那城奨です。
一年間よろしくね」

「かっこいい」
「これはあたりだわ」

あっちこちからかっこいいって声が聞こえてくる。
確かにかっこいいし優しそう。

そのあと入学式も無事終わった。

わたしは人見知りもあまりしないのでクラスの子たちとは結構話せた。

「じゃあ、みんなまた明日！」

「うん！ばいばーい！」

すっかり忘れていたが、拓実、大丈夫かな。拓実は極度の人見知り。
一度打ち解けると平気だけどそこまでに時間がかかる。

「拓実―」

拓実「おう、帰ろか。じゃあまた明日！」

「え、友達出来たの？！」

拓実「ほんまに頑張ってんで。お前すぐどっか行くし」

？「え？！拓実くん彼女？！ちょーかわいい！！」

拓実「ちゃうちゃう！！！！」

「ふはっ笑笑」

拓実「こいつは、俺の幼馴染の山本あおい。あおいも１組だから俺らと同じクラス」

「うん！よろしくね！」

？「俺、金城碧海。」

？「僕、木全翔也」

？「鶴房汐恩っす」

？「僕、大平祥生」

「碧海くん、翔也くん、汐恩くん、祥生くん！覚えた覚えた！
よろしくね！」

拓実「碧海と、汐恩と祥生も関西出身やねん！」

「よかったやん！関西弁仲間増えて」

翔也「僕は名古屋です！」

「じゃあ、電車通学か！」

翔也「そうそう。あおいちゃんと拓実くんは家近いん？」

「うん！歩いて通学できるよ！
拓実とは隣の家！」

汐恩「すげぇ。そら仲いいわ」

「うんうん笑もう腐れ縁だよね」

拓実「まちがいない、ていうか時間やばいわ！あおい！」

「ほんまや！！みんなまた明日！！」

碧海「なんかあるん？」

「今日ダンスのレッスンの日やねん！」

拓実「ちょ！あおいはよ行くで！」

「ちょっとまって！！」

拓実「あほ！はよしろ！」

「まって足速いって拓実！」

思いのほか時間がギリギリで走って帰る

拓実「お前、すぐ家出て来いよ！」

「わかってる！！もう制服で行って向こうで着替える！」

拓実「俺もそうする！」

急いで着替えと靴、水筒、タオルをカバンに詰め込む

拓実「自転車、後ろ乗り！帰りも送ったるから」

「いいの？！ありがとう！」

いつもは自分の自転車で行くけど、拓実の自転車は電動自転車で私より速い

拓実「はぁはぁはぁっ」

「大丈夫？変わろか？」

拓実「あおいの後ろとか死んでまいそうやからええわ笑」

「ひどいわ笑」

拓実「もう着くし、飛ばすからつかまっててや」