君と見る景色 (ページ3)

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あおいside

今日は高校の入学式。
気合を入れてポニーテールをきつく結ぶ

母「あおいー！拓実来たよー！早くしなさい！」

「はーーい！」

母「じゃあ、お母さん後で行くから、気を付けてね」

「うん！いってきます！！」

ガチャ

拓実「おせーよ」

「ごめんごめん！おはよ！拓実！」

拓実「ポニーテール気合入りすぎやろ笑」

「入学式だよ！気合入れなきゃ！」

拓実は、小学３年生のころ私の家の隣に引っ越してきた。
関西からきた拓実は今でも関西弁が抜けていない。

拓実「今日レッスンどうするん？」

「行こうと思ってた。拓実もでしょ？」

拓実「まぁ、そうだよな。じゃあ俺も行こ」

引っ越してきた拓実をわたしが通っていたダンススクールに誘った。
関西では野球をしていたらしく、鍛えられた体幹と持ち前のセンスが爆発して、今では私と２人でスクールの２トップを張っている。

なんだかんだ話しているうちに学校に着いた。
高校は家から歩いていける距離の普通の公立高校。

「おんなじクラスがいいなぁ」

拓実「な。」

クラスが張り出された紙の前にはすでに人だかりができていて、私の身長では何も見えない

拓実「あおい、見えへんやろ。俺が見たるわ笑」

「うるさいな。たいしてでかいわけじゃないくせに笑」

拓実「うっせー。そんなこと言うやつは自分で見てくださーい」

「え？ごめんって！！お願い！なんも見えないの！」

拓実「はいはい笑」

拓実「お、おんなじクラスや。１組」

「ほんまに？！やった！！いこいこ！！」