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勢いのまま・・・やって来たのは、近くの公園
A「・・・ごめんなさい。
健人くん、あたし・・・・ (健人「・・・・・・・っ。」
あたしの言葉に被さるように聞こえてきた健人くんの声。
下を向いていて表情が見えない・・・。
でも・・・・・・
・・・・えっ?!!
もしかして・・・・笑ってる?
A「・・・?健人くん?」
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健人「Aさん、どうせ仮病でしょっ?
クリスマスに備えて編み物とかしてたんじゃないの?」
顔を上げて、ニコッと笑いながら、あたしにそう言った。
・・・・・・・っ?!!
健人くん・・・・
もしかして、全部・・・・・・・
A「・・・・ど・・・して?」
あまりにも、驚きすぎて
そう口にするのが、精一杯だった。
健人「こないだ、Aさんが、階段でフラついたとき
背中に毛糸の糸くず付いてたもんっ♪」
"あっ、待ってAさん!!背中にゴミていてる"
あっ・・・!!あのときだ・・・・。
健人「Aさんのことだから、クリスマスに
またベタなシチュエーションに憧れて
手編みの何かを頭痛いとか言ってみたり
階段でフラついちゃう位に
頑張って作ってるのかなぁと思ってさっ♪」
健人くんがニコニコと笑いながら、得意気に言った。
健人くん・・・・全部、気づいてたんだね・・・・・・。
健人「Aさん・・・・本当・・・・うそつきっ♪笑」
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健人くん、もしかして
全部分かってて・・・・あたしのことからかってたの?
ひどいよ・・・・
A「健人くん、心の中であたしのこと
バカだなぁって笑ってたの?ひどいよ・・・・。
あたしが、どれだけ"特別な日"の為に
頑張ってたと思ってんのっ!!!」
恥ずかしくて、そして、悲しくて・・・
いろんな感情があたしの心の中を入り交じる・・・。
耐えきれず、あたしの目には、涙が溢れてきた。
でも、そんな感情的なあたしとは対照的に
健人くんは、優しい笑顔をあたしに向けて
あたしの涙を優しく拭いながら・・・・
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作者名:心愛 | 作成日時:2014年10月21日 9時