Honey , me !! - Kento.N - 2 (ページ49)

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健人「･･･いいよ♪俺、どっかで

時間潰すからっ!!

どうぞ、ごゆっくり♪」

俺の言葉にAさんは、ちょっとかしこまって

A「健人くん･･･、手、ギュッとしてくれない？

あの時、すごく元気出たから･･･」

健人「えっ･･･」

.

あの時、俺は･･･

確かに気持ちを込めてAさんの手をギュッと握った

"告白に失敗して俺に泣きついてくればいいから"って････

.

"相手の幸せ願った方がよっぽどいいよ"

さっきのAさんの言葉が俺の頭の中をシンクロする

あー、俺ってガキだ････

どおりで、兄貴を想うAさんの心に

入り込む余地がないわけだ････

.

.

A「怖いんだ････」

健人「えっ･･･？」

A「だから、おねがい････

健人くん、ギュッてして････？」

.

.

.

ドクンッ･･･

また、俺の心臓が激しく脈を打った

.

あんなに強気なAさんが、なんだかもう

かわいくてたまらなくなった

俺は思わずAさんを抱きしめていた

そして････Aさんの頬にキスをした

.

A「えっ･･･？!!ちょっ････何すんのよ!!!」

あわてふためくAさん

健人「あれっ？Aさん？

チューしてって言ったじゃん？笑」

ニヤニヤしながらAさんを見る俺

.

A「もう、健人くんって････

本当、マセガキー!!!」

.

.

.

.

初めてこんなに人を"愛しい"と思った瞬間････

.

しばらくして俺は、無事中学を卒業して

昔からやっていたサッカーをもっと本格的にやるために

サッカーの名門校へ進学

家を出て、寮に入った

.

それからAさんと会うことはなかった･･･