検索窓
今日:19 hit、昨日:1 hit、合計:179,848 hit

◆69 ページ20

.









あたしがたどり着いたのは会社の社食。








.









A「健人くん、お待たせ!!」









中に入ると、健人くんはあたしに背を向けるようにして

窓際の席に腰かけていた。









.









健人「……ごゆっくりって言ったのになんで今さらここにくるの?

しかも、すぐ行くって、ガチャ切りしといて

どれだけ待たすんだよっ!!」









表情は見えないけど口調からして、やっぱり怒ってる……。







.









A「ごめんね?1度、家に帰ってたから……」

健人「ははっ……すごいね。どこまでふざけてるの?」

A「取りに帰ってたんだ……この口紅を。」

健人「……えっ?」









あたしの言葉にやっとこっちを見てくれた健人くん。









.









健人「何、そのピンクの口紅!!

Aさん、それ、似合ってないよ?」









.









.









A「この口紅ね、10年前に初めて買った化粧品なんだ。

太輔先輩に、かわいいって言ってほしくて……。









でもね、あたし、ピンクが似合わなくて

1度も人前でつけられなくて今、初めて人前でつけたの!!









"初めて"買った口紅を

健人くんの前で"初めて"つけたの!!









恋愛経験ゼロの女が知恵を絞ったところで

思い付くことといえばこんなことしかなかった……。









ねぇ、健人くん

"初めて"って特別なんでしょ・・・・・?」









.









.









ねぇ健人くん?あたしの心はもう……

健人くんで、いっぱいになってるんだよ……?







.








.









健人「・・・Aさん、バカだね」









.

◆70→←◆68



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (170 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
329人がお気に入り
設定タグ:中島健人 , SexyZone   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:心愛 | 作成日時:2014年9月30日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。