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＿＿＿社食
健「……さん､髪型変えた？」
健「あっ!!……さん今日メイクいい感じだね!!」
.
健人くんは無事にうちの会社の内定をもらい
晴れて､彼の就職活動は幕を閉じた。
来年からも一緒かぁ……。
たくさんの休憩中の女子社員に囲まれて
ニコニコしながら話をする健人くん。
.
はぁ……。
すっかり忘れてたけど
そう言えば､健人くんってチャラ男だったんだ。
突然､抱きついてきたり
突然､キス……してきたり……。
今だってみんなにあんな笑顔向けちゃってさぁ…｡
もう…こっちは真剣に悩んでるんだよ？
*
*
A「お疲れさまでした!!」
残業もさっさと終わらせて会社のエントランスを１人歩く｡
.
？「わっ!!」
A「ギャー!」
.
健人「Aさんおつかれ!!驚かせちゃった？ごめんね｡」
振り返ると､もう､とっくに仕事が終わってるはずの健人くんが
悪戯っぽい笑みを浮かべて立っていた｡
.
A「もう､びっくりさせないでよ!!
ってか､健人くん!!こんな時間までどうしたの？」
健「Aさんのこと待ってたんだよ!!
今日､Aさんなんか社食で怒ってて
全然しゃべってくれなかったからさぁ……。」
口を尖らせながらしゃべる健人くん。
健「それに､俺のこと好きにさせるって言ったでしょ？
そりゃ､もう､Aさんが俺を誘うぐらいにねっ♪」
.
ヤバい……。
体温がめっちゃあがっていくのがわかった。
.
A「あっ､あたしが誘うなんて絶対に､しないんだから!!
ほらっ､帰るよ!!」
必死に平常心を保ちつつ絞り出した言葉……。
はぁ……。
あたしって､我ながらかわいくない奴だなぁ……。
.
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作者名：心愛 | 作成日時：2014年9月30日 17時
