こども病院の日常

☆ ページ9

先生もすみません…と慌てて追いかけていった。

琉斗くんは1分も経たないうちに先生に抱えられて処置室のベッドに連行された。

その横には、さっき縫合の準備を頼んだ看護師の小山田さんが。

準備をして処置室に向かってるときに琉斗くんが走って出てきて、小山田さんに捕まって先生に抱えられて連れてこられた、ってところかな( ˊᵕˋ ;)




｢琉斗くん、走ったら余計に血が出て痛いでしょ？
麻酔の注射だけ頑張ったらあとは痛いことないからね。
じゃあ消毒していくよ、しみるけどごめんねー。｣

琉｢ﾋﾞｸｯ)んんっ!!……うぅぅー…ｸﾞｽｯ…(泣)｣




先生と小山田さんに抑えられて消毒の痛みに耐えている琉斗くん。

かなりしみてるようで痛みに耐えきれず身を捩って涙が出てきてしまったよう。

ちょっと心が痛むけどしっかり固定してくれてる今のうちに麻酔まで終わらせてしまおう。




｢痛いね、ごめんね。
じゃあ麻酔していくからね。
すみません、先生動くと危ないので琉斗くんが動かないように身体を抑えてあげててください。｣

小｢ぐって抑えるよー、ここだけ動かないで頑張ろうね^^｣

｢はーい、じゃあチクッとしまーす。｣

琉｢ﾋﾞｸｯ)んぁぁっ!!痛い痛い痛いっ!!(泣)｣

先｢ほら、動いたら危ないって、我慢しなさい！｣

小｢痛いねー、でも動いたら危ないからね。｣

｢これ頑張ったら痛くなくなるからねー。
はい、もっかいねー、頑張れー。｣

琉｢ﾋﾞｸｯ)痛あぁっ!!うわぁああん!!もう嫌だー!!(泣)｣





針を刺す度にビクンと跳ねている琉斗くん。

普通の注射とはわけが違うよね。

だってパックリ深く切れていて痛いところに何度も針を刺して麻酔薬を注射してるんだから。

大人でも泣き叫ぶ人もいるくらい痛い処置。

でも麻酔が効いてくるとだんだんと痛くなくなっていくから。

それまでの辛抱。

先生もあまりの泣き声に処置してる俺の手を見て目をそらしていた。

痛々しいからね( ˊᵕˋ ;)





｢だーいじょうぶ、ほら、琉斗くん。
さっきより痛くないでしょ？
もう嫌な注射も終わるからねー。｣

琉｢痛い痛いっ…ｸﾞｽｯ…うわぁああん(泣)｣

小｢ほら、もう痛くないんじゃない？｣

琉｢いた…ｸﾞｽｯ…くない…？(泣)｣

先｢ははっ、もう大丈夫だな？｣

琉｢ｸﾞｽｯ…うぅぅっ……ｸﾞｽｯ…(泣)｣

｢はーい、麻酔終わり。
痛かったねぇ、あとはもう痛くないからぐでーって楽にしててね？｣

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