高熱 ページ1
「こんにちは^^
今日はどうされましたか?」
母「昨日からこの子が熱を出してて。」
「あらら、昨日は何度でしたか?」
母「昨日は38.7度まで上がってたんですけど、今日の朝測ったときは39度超えてました;;」
「あーそうなんですね。
お熱きついね、じゃあちょっともしもしさせてね?」
お母さんの膝の上に抱かれてぐったりしている女の子。
4歳で名前は彩絵ちゃん。
彩「んんっ…ふぇ…グスッ…(泣)」
「おー上手だねー!
よし、いいよ。
じゃあ次はおっきくあーんしよっかー。」
そういいながらペンライトと舌圧子を持って近付くと顔を背けてイヤイヤグズってる彩絵ちゃん。
そうだよね、4歳で聴診大人しくさせてくれただけでもお利口さんだよ。
でも見ないわけにはいかないんだよ、ごめんね。
付いてくれてる看護師の堺さんに目で合図をするとごめんねーといいながらもしっかり顔を固定してくれた。
「はーい、ちょっと見るだけだよー。
ごめんねー。」
彩「ビクッ)おえぇっ……んっ…うわぁああん!!(泣)」
「はい、ごめんねー終わったよー。
喉は赤く腫れてますね、水分は取れてますか?」
母「それが、喉が痛いのかなかなか飲んでくれなくて…」
「そうですよねぇ、これだけ赤いと痛いと思います。
まずはこの熱を下げてあげた方がいいので解熱剤の注射を打っておきましょう。
ではそちらのベッドに彩絵ちゃんをうつ伏せに寝かせていただけますか?」
腕にするのだと思っていたのかうつ伏せにと言うとお母さんは少しビックリしていたが、すぐにベッドへ彩絵ちゃんを寝かせてくれた。
そう、実は解熱剤の注射は筋肉注射で。
腕にしてもいいのだが、子供の腕は細いし筋肉があまり無いため、痛みがとても強く感じてしまう。
しかし、臀部は腕と違って筋肉量もあるため腕よりは痛みを感じにくくなっているそう。
なので当院では解熱剤の注射は臀部に行うことが多い。
堺「彩絵ちゃんごめんね、ズボンとパンツちょっと下げるねー。」
「泣かなくていいよ、大丈夫!
じゃあ彩絵ちゃん、ちょっと頑張ろうか^^」
彩「いやっ…グスッ…うわぁんんっ…グスッ…(泣)」
「動かないで力抜いててねー。
ちょっとチクってするからね。」
そう声をかけて筋肉注射用の太くて長めの針を垂直に臀部へ刺した。
彩「ビクッ)痛いっ!!うわぁああんっ!!(泣)」
当然のごとく鳴き声は大きくなり痛みから逃れようと彩絵ちゃんの手がこちらへ伸びてきた。
50人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
moa(プロフ) - ?さん» わぁ、ありがとうございます^^ぜひ書かせていただきますね!少々お待ちください^^ (2022年7月22日 22時) (レス) id: 9e5e77a9f8 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - とても面白いです!もしお時間があるようでしたら、小児科の子が副鼻腔炎になるお話を見たいです。 (2022年7月21日 22時) (レス) id: 69423b4bc7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 返信ありがとうございます!もちろんです!毎日のように越させていただきます。 (2022年4月30日 7時) (レス) @page13 id: 5b101ae2da (このIDを非表示/違反報告)
蛙飛び込む - 速い返信をありがとうございます!!掲載!!出来れば、でいいですから、掲載して頂いてほしいと思っています!! (2022年4月28日 20時) (レス) id: 9cfc2f61bc (このIDを非表示/違反報告)
moa(プロフ) - 蛙飛び込むさん» ありがとうございます^^アルファポリスの方で書けそうな時続きを書いていくつもりなので、書けましたらこちらにも掲載させていただきますね♪ (2022年4月27日 22時) (レス) id: 9e5e77a9f8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:moa | 作成日時:2022年2月27日 19時