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｢いや、あまりにも綺麗で…本当に消えちまいそうで。
ちゃんと此処にいるかと心配になってな。｣
そう言って安心したように笑う都雅にふうがよく分からない、という顔をする
そして都雅は壁に凭れるように座り、ふうも座るように促した
ふうが隣に座るのを見届けて、都雅は一番の疑問をぶつける
｢なんで歌ってたんだ？｣
そう問われたふうは視線を逸らしポツリと呟く
｢…此処の景色のせい。｣
｢景色？景色に歌ってたのか？｣
咄嗟に目を伏せるふう
｢へぇ…それで俺にも気付かずに歌ってたのか。
でも、すげぇ上手くて正直ビビった。あれ、誰のなんていう歌なんだ？｣
｢！｣
都雅のその言葉にふうは曖昧な顔をする
そのまま黙り込んだふうをじっと見つめていた都雅がからりと笑った
｢まぁ、いいか。
それに、"ゲーム"は俺の負けだ。
結構いいとこまでいったんだけどなぁ。｣
そう少し悔しそうに言う都雅に
｢…私、あなたのその目、嫌いじゃない。…あと、此処からの景色も。｣
景色を眺めながらそう言うふうに、都雅がけらけらと笑いながら問う
｢嫌いじゃないっていうことは、好きってことか？｣
｢…さぁ？｣
そう悪戯っぽく言うふうに、都雅が楽しくて堪らない、という顔でニヤリと笑う
｢本当にいい女だな。このまま離すのが勿体無いくらいだ。｣
｢…あなたのその真っ直ぐなとこ、すごく困る。｣
そう言って少し顔をしかめるふうに、都雅がきょとん、とする
｢…あなたと居ると、すごく調子が狂う。｣
｢へぇ…なんだ、俺にもまだ望みありってことか！｣
ふうの言葉に途端目を輝かせ、喜ぶ都雅
｢"ゲーム"には負けたけど、まだまだこれからいくらでもチャンスはあるからな。それに、あいつらより俺の方が今はお前のこと知ってるだろうしな！｣
そう言って俄然やる気を出す都雅に諦めたようにため息をつき、
｢…とりあえず、約束は約束。
私達には手を出さない。…いい？｣
｢あぁ、分かってるよ。
また、来るといい。
此処からの景色でも見にな。
いつだって歓迎するぜ、"お姫様"。｣
そう言って自信に満ちた、絶対的な目をしてニヤリと笑う都雅に、ふうは悪戯っぽく笑い、屋上から出ていった
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蒼(プロフ) - jupi**さん» わぁぁっ！ありがとうございます！♪♪ (2015年4月30日 19時) (
レス) id: bde65050a4 (このIDを非表示/違反報告)
jupi** - 4まで読みました！文章がとても綺麗で純粋で…優しい気持ちになれますね（´ ｀*）先が楽しみです！ (2015年4月30日 17時) (レス) id: c13b622e53 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 実さん» す、す、すいませんでしたぁっ！！(一同) (2015年4月15日 6時) (レス) id: bde65050a4 (このIDを非表示/違反報告)
実(プロフ) - はーい、雪ちゃんいじめた奴ら〜♪……………………覚悟はいいか(怒) (2015年4月14日 12時) (携帯から) (レス) id: e9c8e38941 (このIDを非表示/違反報告)
実(プロフ) - 雪ちゃんトドメさしてるから (2015年4月7日 18時) (携帯から) (レス) id: e9c8e38941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2015年2月13日 22時
