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ガタンッ
棗が机を蹴り上げ、都雅の胸ぐらを掴む
｢いい度胸だなぁ…
俺の女を"くれ"なんてほざくとは…｣
その殺気立った棗の姿に都雅以外の此処にいるメンバーが震え上がる
そしてただ一人胸ぐらを掴まれながら呑気に言葉を続ける都雅
｢うちにはまだ女子がいなくてなぁ。
野郎ばっかでどうもむさ苦しいんだよ。
で、可愛い姫様でも隣に置いておこうと思ったわけだ。
まぁでも、そいつがどうしても駄目だって言うんなら…｣
そこで言葉を区切り、棗に手を離すように促す
棗は警戒しながらゆっくり掴んでいた胸ぐらを離し、桜雪を後ろに隠すようにソファに座った
｢なぁ、臨堂。
俺は、"生徒会全員"で此処に来いと言ったよな？｣
都雅のその言葉に全員が身じろぐ
｢生徒会にはもう1人、いるんだろう？｣
そう都雅が言った瞬間、扉が開きコツン、と靴音が聞こえた
そしてズラリと並ぶ男達の間をすり抜け現れた"彼女"の存在に全員が息を呑んだ
｢ふ、ふう、ちゃん…｣
空也が焦ったように"彼女"の名前を呼ぶ
彼女の突然の登場に驚くメンバーに気にも止めず、都雅がニヤリと口角を上げた
｢お前、名前はなんていう？｣
それまで静かに都雅を見つめていたふうが、ゆっくりと口を開いた
｢…七瀬、ふう｣
｢へぇ…噂以上だなぁ。
最近生徒会に入ったっていう"掴ませないグレーの髪色の美少女"ってのは。｣
そう言ってふうを上から下まで舐めるように見る都雅にふうが1枚の封筒をひらりと見せる
｢…それは…？｣
真央が封筒を見て訝しげに呟く
｢俺が手配したんだよ。
どうもお前らが"こいつの存在"を隠したがってるようだったからな。｣
そう言って都雅はまたふうに向き直る
｢こっちへ来い、"ふう"。｣
そう呼ばれたふうは悠々とした笑みを浮かべる都雅をじっと見つめた後、ゆっくりと歩き都雅の前で足を止めた
そんなふうに満足そうに笑った都雅は、突然ふうの腕を掴んで自分の方へグイッと引き寄せ、ふうの腰に手を回した
｢！｣
都雅の突然の行為に空也と類がガタンと立ち上がる
そんな2人を気にすることなくふうに手を回したまま都雅は棗に話しかけた
｢なぁ、臨堂。
さっきの話の続きだが、その女が駄目だっていうんなら、
この女、俺に寄こせ。｣
そう言った都雅の目は先程とは打って変わりギラリと光る獲物を狙うような目になっていた
｢お前…最初からそれが目的で…｣
悔しそうにそう言う棗に都雅がまたニヤリと笑った
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蒼(プロフ) - jupi**さん» わぁぁっ！ありがとうございます！♪♪ (2015年4月30日 19時) (
レス) id: bde65050a4 (このIDを非表示/違反報告)
jupi** - 4まで読みました！文章がとても綺麗で純粋で…優しい気持ちになれますね（´ ｀*）先が楽しみです！ (2015年4月30日 17時) (レス) id: c13b622e53 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 実さん» す、す、すいませんでしたぁっ！！(一同) (2015年4月15日 6時) (レス) id: bde65050a4 (このIDを非表示/違反報告)
実(プロフ) - はーい、雪ちゃんいじめた奴ら〜♪……………………覚悟はいいか(怒) (2015年4月14日 12時) (携帯から) (レス) id: e9c8e38941 (このIDを非表示/違反報告)
実(プロフ) - 雪ちゃんトドメさしてるから (2015年4月7日 18時) (携帯から) (レス) id: e9c8e38941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2015年2月13日 22時
